2022年5月、りそな銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要
りそな銀行の5月ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど、米国の成長株に投資するアクティブファンドである。4月は6.8%のマイナスリターンとなったが、5月末の基準価額も10,282円と4月末の10,555円に比べて2.6%の下落となった。ロシアのウクライナ侵攻や米金利上昇によって、米国ハイテク株は売りが優勢になっている。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、5月20日に11,035.69ポイントまで下落し、年初来安値を更新した。同ファンドへの資金流入は続いているものの、5月の資金流入額は約394億円と、4月の約626億円から大きく減少し、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の約706億円を下回っている。6月以降も高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。
■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
基準価額 10,282円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7,405億円
<騰落率>
1カ月 -2.6%
3カ月 -1.6%
6カ月 -12.4%
1年 4.5%
※5月末時点
全体を見て:「りそなラップ型ファンド」が人気
りそな銀行では、5月も「りそなラップ型ファンド」の人気が高かった。ランキング3位の「りそなラップ型ファンド(安定成長型)」は、中長期的な安定性と成長性のバランスを重視した運用を行う。国内・先進国・新興国の債券、国内・先進国・新興国の株式、国内・先進国のリート(不動産投資信託)などに投資している。5月の騰落率は、-0.5%だった。直近のパフォーマンスは優れないものの、幅広い資産に分散投資しているバランスファンドなので、大きな損失はでにくいという特徴がある。6月以降も安定的なリターンを求める投資家からの買いが入る可能性は高いだろう。
■りそなラップ型ファンド(安定成長型)
基準価額 12,280円
信託報酬 1.1%(年率・税込)
純資産残高 520億円
<騰落率>
1カ月 -0.5%
3カ月 0.0%
6カ月 -3.4%
1年 -0.1%
※5月末時点