2022年3月、野村証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要 

野村証券の3月ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドはアルファベット(グーグルの親会社)やマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。2月はウクライナ情勢の緊迫化を嫌気して1.5%のマイナスリターンとなったが、3月は8.36%のプラスとなった。3月末時点における純資産残高は1兆8416億円と、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大となっており、年内に2兆円の大台に到達する可能性は高いだろう。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型  
基準価額 11,531円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高  1兆8416.45億円

<騰落率>
1カ月  8.36%
3カ月 -6.69%
6カ月  6.83%
1年      24.03%

※3月末時点

全体を見て:日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気

2位に「野村インデックスファンド・日経225」、4位に「eMAXIS 日経225インデックス」といった日経平均株価に連動する投資成果を目指すインデックスファンドがランクインしている。2位の「野村インデックスファンド・日経225」の3月のリターンは5.73%のプラスだった。日経平均株価は3月9日に24,681.74円まで下落し、昨年来安値を更新した。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。野村証券でも、日経平均株価が大きく下落した3月第2週(7~11日)に買いを入れた投資家が多かったと考えられる。ネット証券では国内株を対象にしたブル型ファンドも人気だが、野村証券ではインデックスファンドのみがランクインしているのが印象的だ。短期的な値幅取りではなく、長期投資をしている投資家の方が多いのだろう。

■野村インデックスファンド・日経225  
基準価額  32,533円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 579.68億円

<騰落率>
1カ月  5.73%
3カ月 -2.65%
6カ月 -4.77%
1年     -3.43%

※3月末時点