資金流入額トップ(6カ月累計)は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型

基準価額 10,641円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆6,386億円

※2月28日時点

外国株式ファンドへの資金流入額は2カ月連続で減少したものの、引き続き高水準の買いが続いている。とくに「米国・北米」を投資対象地域とするファンドの人気が高かった。そして、6カ月資金流入額トップは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドはアルファベットやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドで、2月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -1.5%
3カ月  -11.0%
6カ月 -5.9%
1年      21.7%

米国の成長株は上値の重い展開が続いている。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まっていることや、ウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まっているからだ。ただ、同ファンドには2月に約685億円の資金流入があり、6カ月の資金流入額首位の座をキープした。さらに、2月末時点での純資産残高は約1兆6,386億円で、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中でトップだ。3月以降も高水準の買いが同ファンドに入るかどうかに注目している。

資金流出額1位(6カ月累計)は「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」

■グローバル・プロスペクティブ・ファンド

基準価額 14,433円
信託報酬 1.658%(年率・税込)
純資産残高 4,789.26億円

※2月28日時点

6カ月資金流出額1位は、「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」だった。同ファンドは、米アーク社が投資助言し、米国を中心とした「破壊的イノベーション」を起こし得るビジネスを行う企業の株式に投資するアクティブファンドである。2020年のコロナ・ショック後に始まった新しい生活様式(デジタル化・非接触など)をけん引する企業に投資するファンドとして2021年にかけて大きく基準価額が上昇。同ファンドの基準価額は、2020年3月の安値から2021年2月まで約4倍になったのだ。しかし、2022年になってFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まると、長期金利が上昇。同ファンドが投資している銘柄は売りが優勢になった。2月末時点における1年間の騰落率は43.86%のマイナスと大きく下落しており、同ファンドからの資金流出が続いている。2月も約165億円の資金流出となり、6カ月累計でも最も多かった。パフォーマンスが悪化していることから、今後も資金流出が続く可能性は高いだろう。