2022年2月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」の概要

みずほ証券の2月販売金額ランキング1位は、「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」だった。同ファンドは、世界の株式に投資し、長期的な値上がり益の獲得を目指して運用を行うアクティブファンドである。2021年12月21日に設定された新規ファンドであるが、2022年になってFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測やウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まり株式市場は下落。同ファンドの基準価額も2月末時点で8,897円と、設定来で10%以上のマイナスとなっている。ただ、同ファンドには高水準の資金流入が続いている。24日にかけてロシアがウクライナに侵攻して株式氏市場がリスク回避姿勢を強めた2月第4週(21~25日)には、同ファンドに約72億円の資金流入があった。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で3番目の大きさである。そして、3月4日時点の純資産残高は1,967.29億円まで増えている。3月中に同ファンドの純資産残高が2,000億円を突破するかどうかに注目だ。

全体を見て:2月も海外株式型ファンドが人気

みずほ証券では海外株式型ファンドの人気が高いが、2月もランキング10位まですべて海外株式型ファンドとなっている。3位の「netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)」は、テクノロジーの発展によって恩恵が見込まれる米国企業の株式に投資するアクティブファンドで、1月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.マイクロソフト 9.5%
2.アルファベット 9.4%
3.アマゾン・ドット・コム 6.5%
4.アップル 5.1%
5.アトラシアン 3.0%

そして、1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -14.06%
3カ月 -12.84%
6カ月   -5.90%
1年        13.92%

2022年になって、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測やウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まり、米国株は上値の重い展開が続いている。ただ、同ファンドは1999年に設定され、20年以上の実績がある。1月末時点における設定来騰落率は290.40%となっており、高いパフォーマンスをだしているので、3月以降もみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。