2022年1月、関西みらい銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」の概況

関西みらい銀行の1月販売金額ランキング1位は、「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」だった。同ファンドは、国内のREIT(不動産投資信託)に投資し、東京証券取引所が算出・公表している「東証REIT指数」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。 1月の東証REIT指数は下落した。米国のFRB(米連邦準備制度理事会)が金融引き締めを急ぐとの見方が強まり長期金利が上昇。REITの相対的な投資妙味が薄れたため、海外投資家を中心に売りが優勢になったからだ。また、1月は18日までに6件のREITが計880億円の公募増資を発表。需給悪化を懸念した売りもでた。東証REIT指数は1月21日に1,792.94ポイントまで下落し、2021年3月以来の安値を更新した。その後は戻り歩調にあるものの、金利上昇懸念は残っており、東証REIT指数は上値の重い展開が続きそうだ。

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

1月ランキングの上位5ファンド中、3つが海外株式型ファンドとなっている。2位の「ひふみワールド+」は、日本を除く世界各国の株式を投資対象とし、成長性が高いと判断される銘柄を中心に選別して投資するアクティブファンドである。同ファンドの2022年1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -10.98%
3カ月  -10.69% 
6カ月   -6.05%
1年          9.77%

1月はFRB(米連邦準備制度理事会)による年内の利上げ観測が強まり、長期金利が上昇。相対的な割高感が意識されやすいIT・ハイテク株中心に売りが優勢になった。同ファンドも米国の成長株を中心に銘柄選定を行っているので、1月の基準価額は大きく下落した。2月10日に発表された米国のCPI(消費者物価指数)は前年同月比7.5%上昇し、1982年2月以来約40年ぶりの高い水準となった。3月のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.5%の利上げ観測が強まる中、株式市場は不安定な動きが続いている。2月以降も関西みらい銀行で海外株式型ファンドの人気が継続するかどうかに注目だ。