2022年1月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要

SMBC日興証券の1月買付金額ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、2021年12月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月   3.64%
3カ月  -2.22%
6カ月   0.35%
1年      5.35%

12月のリターンはプラスになったが、2022年1月の日経平均株価は下落した。米国で金融政策正常化の前倒し観測から投資家のリスク回避姿勢が強まり、米国株式市場が下落。日経平均株価も徐々に下値を切り下げる展開になったからだ。日経平均株価は1月27日に26,044.52円の安値をつけ、昨年来安値を更新。月間では6.2%安と2020年3月以来の下落率となった。ただ、同ファンドは株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価が急落した1月第4週(24~28日)には、同ファンドに約193億円の資金流入があった。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2番目の大きさである。2月に入っても日経平均株価は上値の重い展開が続いているが、株価が下落する局面では引き続き同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

SMBC日興証券では、2022年1月も外国株式型ファンドが人気だった。そして、2位と4位には「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」がランクインしている。2位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、2021年12月末時点における純資産残高が1兆7,368億円と、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大規模を誇るアクティブファンドだ。ただ、1月はFRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ抑制に向けて3月にも利上げを開始する見通しとなり、ハイテク株やグロース(成長)株の上値は重かった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は1月に約9%下落。そして、同ファンドの1月のパフォーマンスも、以下のように優れなかった。

1カ月 -12.54%
3カ月   -6.33%
6カ月   -1.94%
1年        23.86%

ただ、同ファンドには1月に約1,242億円の資金流入があり、投資家の関心は引き続き高い。1月末時点における純資産残高が1兆円を超えているのは同ファンドのみとなっており、2月以降も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。