2021年9月、りそな銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

  第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要

りそな銀行の9月販売額1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、グーグルの親会社であるアルファベットやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった米国の成長株に投資するアクティブファンドである。9月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -4.6%
3カ月  1.3%
6カ月 16.1%
1年    34.5%

同ファンドには高水準の資金流入が続き、9月末の純資産残高は1兆2,757億円。国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中でトップの純資産残高となっている。ただ、9月半ばからインフレ懸念による米長期金利上昇により、米国成長株の上値は重くなってきている。しかし、同ファンドへの投資家の関心は高いことから、10月もりそな銀行のランキング上位にランクインする可能性は高いだろう。

全体を見て:日経225ノーロードオープンが2位にランクイン

日経平均株価に連動するインデックスファンドである「日経225ノーロードオープン」が2位にランクインしている。9月の日経平均株価は、14日に30,795.78円の年初来高値をつけた。りそな銀行では、株価上昇期待で買いを入れた顧客も多かったと考えられる。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、逆張りで取引する投資家が多い。つまり、日経平均株価が下がると買いをいれ、上がると売りをだす傾向にあるのだ。実際、9月の同ファンドの純資産残高は225億円の資金流出となっている。10月の日経平均株価は、6日に27,293.62円まで下落している。ただ、下落局面で買いを入れる投資家も多いので、同ファンドの人気は継続するだろう。