「モーニングスター・アワード」は世界24市場で実施されている、評価会社が実施する格式あるアワードです。5部門が選出される「部門別ファンド・アワード」では、それぞれに最優秀賞1本、優秀賞2本のファンドが毎年選ばれます。
今回は世界株式部門で最優秀ファンドに選ばれた「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の運用会社である三菱UFJアセットマネジメントに、ファンドの特徴や受賞の理由を聞きました。
とことんコストにこだわった、あの「eMAXIS Slim」シリーズ
当ファンドは、日本を除く先進国各国の株式に低コストで投資できるインデックスファンドです。
【ファンドの特徴】
・ベンチマークであるMSCIコクサイ・インデックスと連動する投資成果を目指す。
・米国を中心に22カ国の大型株・中型株で構成し、組み入れ銘柄は約1200銘柄(2024年5月末時点)。
・業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける、とことん”コストにこだわった”eMAXIS Slimシリーズのひとつ。
ベンチマークへの連動を目指すだけにとどまらず、日々の資金フローに的確に対応しながら、同時に運用にかかわるコスト削減などにも積極的に取り組んでいます。
選ばれた理由は運用者の質、チームの継続性、そして運用プロセス
今回の受賞は、下記の点が認められた結果と考えています。
・ファンド運用者の質及びチームの継続性など
・精緻なポートフォリオ構築やリスク管理などの運用プロセス
今年1月の新NISA開始以降、貯蓄以外の資産形成への意識は一層高まっており、「長期投資・分散投資・積立投資」の重要性が広く認知される中で、インデックスファンドへの投資は有効な選択肢のひとつと考えています。
当ファンドは低コストで世界各国の先進国株式に幅広く分散投資でき、また積立投資にも適していることなども評価されたのではないかと思います。
日本株式部門でも優秀ファンドに選ばれたファンドが!
日経平均採用銘柄の配当利回り上位30銘柄を、流動性をもとにウエイト付けすることによりポートフォリオを構築している「日経平均高配当利回り株ファンド」が、日本株式部門で優秀ファンドに選ばれました。
こちらは、幅広い投資家層へシンプルで分かりやすく配当利回りにフォーカスした投資機会を提供することを標榜しております。
・ポートフォリオ保有銘柄が30銘柄
・株価も予想配当利回りも新聞などに掲載されている
上記のことなどから、当社としては投資信託であっても保有銘柄が身近に感じられる「手触り感」のあるファンドと捉えており、投資入門ファンドとしても、ポートフォリオの中身を理解して投資したい上級者の方にも役立つ商品と考えています。
当ファンドでは、有力企業が集まった日経平均採用銘柄の中から、配当の意味で割安な高配当利回り銘柄へ集中投資することが、長期投資の観点で効果的という方針です。このような投資戦略は、シンプルであるが故のナイーブさをはらんでおり、市場平均対比でのリスクの増大や市場感応度の低下などの形で現れます。しかし、定性判断を最低限にとどめ、よほどのことがない限り市場に任せる、ある種機械的な運用を心掛けて当ファンドの投資スタイルを維持することが、長期的には受益者の利益になると考えています。
このような投資戦略が適合したのが、2021年秋以降の市場環境でした。配当利回りの意味で割安な銘柄の高パフォーマンスが続いたことで、受益者に良好なパフォーマンスをお届けすることがかなったと考えています。当社の考える運用方針が投資家利益にかなうと理解され、市場環境に適合していることを評価していただいた結果、受賞に至ったと理解しています。
個人投資家の資産配分において「コア」となるファンドであり続ける
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」においてはパフォーマンス及び運用プロセスが高く評価され、また「日経平均高配当利回り株ファンド」とともに「個人投資家の資産配分に際してコアとなりうるファンド」として評価されたこと、大変うれしく思っています。
受賞ファンドを含め、これからも堅確で安定した運用を心掛け、受益者の資産形成に大きく貢献できるよう努力してまいります。