finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート
AB後藤順一郎のマルチアセット視点

ファクターは資産クラスの代替になり得るのか?   
【AB後藤順一郎のマルチアセット視点】

後藤 順一郎
後藤 順一郎
アライアンス・バーンスタイン AB未来総研所長
2023.09.06
会員限定
ファクターは資産クラスの代替になり得るのか?   <br />【AB後藤順一郎のマルチアセット視点】

 

「ファクターは資産クラスの代替になり得るのか?」と若干唐突なタイトルをつけてしまいました。おそらく「ファクター(=リターンやリスクの要因を説明する共通の特性)と資産クラスは違う。代替になるわけがない」と思われる方が大半でしょう。

実際、代表的なファクターである株式のバリュー・ファクターは、長期では有効と言われながらも、ここ10年間は低迷していました。ファクター投資の一環としてスマート・ベータに投資した人もいたと思いますが、この10年間は市場が強かったので、ファクターなどを活用して分散の高度化を図ったために、リターン面ではむしろマイナスに寄与してしまいました。このような背景もあって、ファクターについて良い印象を持っている人は正直なところそう多くはないでしょう。

しかし私は、今後はファクターの活用余地があると考えています。今回は、その理由を解説したいと思います。

 

「ファクターは資産クラスの代替になり得るのか?」と若干唐突なタイトルをつけてしまいました。おそらく「ファクター(=リターンやリスクの要因を説明する共通の特性)と資産クラスは違う。代替になるわけがない」と思われる方が大半でしょう。

実際、代表的なファクターである株式のバリュー・ファクターは、長期では有効と言われながらも、ここ10年間は低迷していました。ファクター投資の一環としてスマート・ベータに投資した人もいたと思いますが、この10年間は市場が強かったので、ファクターなどを活用して分散の高度化を図ったために、リターン面ではむしろマイナスに寄与してしまいました。このような背景もあって、ファクターについて良い印象を持っている人は正直なところそう多くはないでしょう。

しかし私は、今後はファクターの活用余地があると考えています。今回は、その理由を解説したいと思います。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #マーケット情報
前の記事
株式投資はインフレ・ヘッジとして機能するのか?【AB後藤順一郎のマルチアセット視点】
2023.08.18
次の記事
いよいよ債券が戻ってきた!? 押さえるべき3つのポイント
2023.10.12

この連載の記事一覧

AB後藤順一郎のマルチアセット視点

【連載】AB後藤順一郎のマルチアセット視点
高齢者の居場所は? 改めて見えてきた新NISAの改善点 

2024.03.22

【連載】AB後藤順一郎のマルチアセット視点
ゴールベース資産管理は本当に役に立つのか!?③ 65歳は株式65%債券35%で

2024.02.08

【連載】AB後藤順一郎のマルチアセット視点
ゴールベース資産管理は本当に役に立つのか!?② インフレ、リタイア後運用、複利効果の罠

2024.01.16

【連載】AB後藤順一郎のマルチアセット視点
ゴールベース資産管理は本当に役に立つのか⁉① 3つの盲点

2023.12.05

いよいよ債券が戻ってきた!? 押さえるべき3つのポイント

2023.10.12

ファクターは資産クラスの代替になり得るのか?   
【AB後藤順一郎のマルチアセット視点】

2023.09.06

株式投資はインフレ・ヘッジとして機能するのか?【AB後藤順一郎のマルチアセット視点】

2023.08.18

プライベート・アセットへの配分を増やすべきか?【AB後藤順一郎のマルチアセット視点】

2023.07.10

長期投資に欠かせない「プライベート・アセット」 その利点とリスクは?【AB後藤順一郎のマルチアセット視点】

2023.05.30

おすすめの記事

「分配金」重視姿勢は根強いものの予想分配金提示型でトータルリターンを評価の流れ、野村證券の売れ筋にみる変化

finasee Pro 編集部

【文月つむぎ】NISA拡充策の議論が本格化、押さえておきたい3つのポイント

文月つむぎ

資金流入額は「株式型」への流入増で7カ月ぶりに増額、パフォーマンスは中国A株と「ゴールド」=25年8月投信概況

finasee Pro 編集部

投信ビジネスに携わる金融のプロに聞く!「自分が買いたい」ファンド【アクティブファンド編】

Ma-Do編集部

暗号資産の"金商法適用"が既定路線に!有識者からは「正気の沙汰か」「ギャンブルだ」と批判も…金融審WG第2回会合で何が起きたのか

川辺 和将

著者情報

後藤 順一郎
ごとう じゅんいちろう
アライアンス・バーンスタイン AB未来総研所長
慶應義塾大学理工学部 非常勤講師、投資信託協会 客員研究員。1997年慶應義塾大学理工学部卒業。富士銀行(現みずほ銀行)に入社し、法人向け融資業務などに従事。2000年からはみずほ総合研究所で、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに携わる。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタインに入社。現在はマルチアセット戦略のプロダクト担当。また、DC・NISAビジネスの推進及びAB未来総研にて顧客向けソリューション/リサーチ業務も兼務している。共著書に『年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-』(東洋経済新報社)などがある。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
【文月つむぎ】NISA拡充策の議論が本格化、押さえておきたい3つのポイント
資金流入額は「株式型」への流入増で7カ月ぶりに増額、パフォーマンスは中国A株と「ゴールド」=25年8月投信概況
「分配金」重視姿勢は根強いものの予想分配金提示型でトータルリターンを評価の流れ、野村證券の売れ筋にみる変化
社保審系会合でGPIFが「安定的収益を確保」実績を強調、オルタナティブ+インパクトの強化策に有識者から注文も
第13回 運用資産に関わる常識を疑え!(その2)
高金利通貨での運用は有利?
【文月つむぎ】投資初心者を狙う「フィンフルエンサー」の脅威に備えよ 法規制があいまいな「グレーゾーン助言」の実態
⑤経営承継の課題と退職時期の決定問題【動画つき】
松井証券の売れ筋に現れた次代のスター候補銘柄、「オルカン」を大きく上回るパフォーマンスで注目のファンドとは?
【プロはこう見る!投資信託の動向】
2025年4月の株価急落は変化のトリガー、米国株式への強烈な資金フローの向かう先とは?
「支店長! 同行訪問していただく際、緊張してうまく話せなくなってしまいます!」
暗号資産の"金商法適用"が既定路線に!有識者からは「正気の沙汰か」「ギャンブルだ」と批判も…金融審WG第2回会合で何が起きたのか
【文月つむぎ】NISA拡充策の議論が本格化、押さえておきたい3つのポイント
浪川攻の一刀両断
個人投資家がアドバイザーを選ぶ時代に、「J-FLEC」の検索エンジンに学べ
第13回 運用資産に関わる常識を疑え!(その2)
高金利通貨での運用は有利?
松井証券の売れ筋に現れた次代のスター候補銘柄、「オルカン」を大きく上回るパフォーマンスで注目のファンドとは?
資金流入額は「株式型」への流入増で7カ月ぶりに増額、パフォーマンスは中国A株と「ゴールド」=25年8月投信概況
「ゴールベース資産管理」の実践を通じストックビジネスへの転換を加速させていく case of 足利銀行
ファンドモニタリングは、どの指標を参照すればいいか
(1)インデックスファンドはトラッキングエラーに注目
地域金融機関44行が参加 バランスシート経営の強化へ向けたコンソーシアムが始動
特別対談/みずほ証券 浜本吉郎代表取締役社長×楽天証券 楠雄治代表取締役社長
提携から3年、価値観の相違に衝突する場面も
顧客が心地よく使えるシームレスなサービスを
信頼たる資産運用アドバイザーには理由(わけ)がある “進化”した米国の資産運用ビジネスから日本が学ぶべき点は何か? 【米国RIAの真実】
特別対談/みずほ証券 浜本吉郎代表取締役社長×楽天証券 楠雄治代表取締役社長
提携から3年、価値観の相違に衝突する場面も
顧客が心地よく使えるシームレスなサービスを
「ゴールベース資産管理」の実践を通じストックビジネスへの転換を加速させていく case of 足利銀行
【プロはこう見る!投資信託の動向】
2025年4月の株価急落は変化のトリガー、米国株式への強烈な資金フローの向かう先とは?
金融庁の大規模改編案は、下火気味の”プラチナNISA構想”の二の舞になるのか?【オフ座談会vol.7:かやば太郎×本石次郎×財研ナオコ】
地域金融機関44行が参加 バランスシート経営の強化へ向けたコンソーシアムが始動
暗号資産の"金商法適用"が既定路線に!有識者からは「正気の沙汰か」「ギャンブルだ」と批判も…金融審WG第2回会合で何が起きたのか
FPパートナーへの業務改善命令は"FDレポートの保険版"?金融庁が処分にこめた3つのメッセージ
「支店長! 同行訪問していただく際、緊張してうまく話せなくなってしまいます!」
【文月つむぎ】投資初心者を狙う「フィンフルエンサー」の脅威に備えよ 法規制があいまいな「グレーゾーン助言」の実態
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら