finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート
金融専門の公認会計士が示す 攻めの金融商品会計のアイデア

クレディ・スイスAT1債全損の衝撃
T2/TLACは大丈夫なのか

岡本 修
岡本 修
新宿経済研究所 代表社員社長 公認会計士
2023.04.20
会員限定
クレディ・スイスAT1債全損の衝撃<br />T2/TLACは大丈夫なのか

AT1債の無価値化に投資家が激怒


スイスの金融機関・クレディ・スイスが発行していた「AT1債」が無価値となった。これを報じたロイターの3月20日付『クレディ・スイス、社債約170億ドル無価値化 債権者から怒りの声』とする記事によれば、スイス金融市場監査局(FINMA)は同社が発行していた160億スイスフラン相当の「AT1債」を「無価値化する」と発表し、「債権者」から怒りの声が上がっている、などとある。また、「AT1債が無価値となる一方で、返済の優先順位が社債より下位となる株式の保有者は、UBSによる株式交換方式の買収で総額32億3000万ドルを受け取ることになる」、といった記述を読むと、「社債」よりも弁済順序が劣後しているはずの株式と、損失負担順序が逆転していることの「不当性」が印象付けられるかもしれない。

AT1債の無価値化に投資家が激怒


スイスの金融機関・クレディ・スイスが発行していた「AT1債」が無価値となった。これを報じたロイターの3月20日付『クレディ・スイス、社債約170億ドル無価値化 債権者から怒りの声』とする記事によれば、スイス金融市場監査局(FINMA)は同社が発行していた160億スイスフラン相当の「AT1債」を「無価値化する」と発表し、「債権者」から怒りの声が上がっている、などとある。また、「AT1債が無価値となる一方で、返済の優先順位が社債より下位となる株式の保有者は、UBSによる株式交換方式の買収で総額32億3000万ドルを受け取ることになる」、といった記述を読むと、「社債」よりも弁済順序が劣後しているはずの株式と、損失負担順序が逆転していることの「不当性」が印象付けられるかもしれない。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
次のページ 損失吸収力という概念
1 2

関連キーワード

  • #マーケット&プロダクト
  • #会計・税制
前の記事
意外と低いヘッジ会計のハードル
2023.03.20
次の記事
有効性検証不要!アセットスワップ投資戦略とヘッジ会計
2023.05.22

この連載の記事一覧

金融専門の公認会計士が示す 攻めの金融商品会計のアイデア

CDSにヘッジ会計が適用できるのか

2026.10.29

アセット・スワップで有効性検証をあえてやってみたら?

2026.09.25

「その他有価証券」に許される「売買の頻度」の目安とは?

2026.08.28

税務上のアモチ・アキュム計算で「損益が歪む」とは?

2026.07.23

仕組商品のリスクは「複雑かつ複合的」なのか?

2026.06.25

実務で整理しなければならない仕組商品のリスク・ウェイト

2026.05.26

「5営業日以内にうっかり売買しちゃった」場合も慌てないで!

2026.04.23

責任準備金対応債券の指針改正案と減損処理の関係をめぐる誤解

2026.03.23

アセット・スワップと減損処理

2026.02.27

運用現場で知っておきたい大口信用供与等規制の「5%ルール」

2026.01.26

おすすめの記事

「サイバー有事前夜」、誰が資産を守るのか――金融の利便性を支える責任と連携

文月つむぎ

【連載】藤原延介のアセマネインサイト㊲
NISA買付額は成長投資枠がけん引! ただし、年後半は毎月分配型の存在感高まる

藤原 延介

【プロが解説】エネルギー安全保障を支える「軽くて曲がる」次世代太陽電池への期待

伊藤 里沙

【第4回】オルタナティブ戦略ファンドは何を見て選ぶのか

八杉 哲史

CDSにヘッジ会計が適用できるのか

岡本 修

著者情報

岡本 修
おかもと おさむ
新宿経済研究所 代表社員社長 公認会計士
1998年 慶応義塾大学商学部卒業後、国家公務員採用一種試験(経済職)合格。中央青山監査法人(2000年)、朝日監査法人(現・あずさ監査法人)(2002年)を経て、2006年にみずほ証券入社。9年間、債券営業セクションにて金融機関を中心とするソリューション営業に従事し、2015年に金融商品会計と金融規制に特化したコンサルティング・ファームの合同会社新宿経済研究所を設立、現在に至る。株式会社Stand by C顧問。公認会計士開業登録(2004年)。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
「サイバー有事前夜」、誰が資産を守るのか――金融の利便性を支える責任と連携
【連載】藤原延介のアセマネインサイト㊲
NISA買付額は成長投資枠がけん引! ただし、年後半は毎月分配型の存在感高まる
【第4回】オルタナティブ戦略ファンドは何を見て選ぶのか
「テクノロジー×教育×アクセス向上」でプライベートアセットの民主化を――iCapitalが描くオルタナ市場拡大への道筋
Japan Weeks初日に高市首相と伊藤長官が語ったこと
特例処理を「使ってみる」
J-FLECの労作「家計見える化報告書」で“先送り”にされた2つの論点
キャピタル・インターナショナル小泉社長インタビュー
長期積立の哲学を投資家一人ひとりに伝えていく
真の投資文化を定着させるカギは「ネバー・ギブアップ」精神
マネックス証券の売れ筋トップに「ブル型」、ランクアップの「WCM」と「純金」の人気は定着するか?
定期預金割合減少で高まるALMヘッジニーズ
【第4回】オルタナティブ戦略ファンドは何を見て選ぶのか
社債620兆円、その先に何がある?――日証協2040年ビジョンを読む
個人向け国債、現場はどう向き合うか~顧客対応と社内評価の実態を探る
【連載】藤原延介のアセマネインサイト㊲
NISA買付額は成長投資枠がけん引! ただし、年後半は毎月分配型の存在感高まる
マン・グループの洞察シリーズ⑳
新たな投資局面の原動力となるインフラ資産
Japan Weeks初日に高市首相と伊藤長官が語ったこと
CDSにヘッジ会計が適用できるのか
【みさき透】今泉宣親・金融庁銀行第二課長インタビュー
投信ビジネスで培った信頼は預金の粘着性につながる
SBI証券で日本株「4.3倍ブル」が人気、米国ハイテク株には慎重姿勢? 日経平均の急落にも買い向かう投資家
「支店長! もっと自分を必要としてくれる会社に転職したいです」
個人向け国債、現場はどう向き合うか~顧客対応と社内評価の実態を探る
【みさき透】今泉宣親・金融庁銀行第二課長インタビュー
投信ビジネスで培った信頼は預金の粘着性につながる
J-FLECの労作「家計見える化報告書」で“先送り”にされた2つの論点
「支店長! もっと自分を必要としてくれる会社に転職したいです」
中途半端な再発防止策も容赦なく「処分の対象」に?--他人事にしにくいプルデンシャル行政処分の3つの注目点
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」第21回:“106万円の壁”撤廃の影響を受けるセクターとは
三菱UFJ銀行の9月ランキングで「ウェルス・インサイト(標準型)」がトップ維持、「世界のベスト」が急浮上
【第4回】オルタナティブ戦略ファンドは何を見て選ぶのか
みずほ銀行で「キャピタル世界株式」がトップに、想定最終利回り約2.7%の「グローバル債券ファンド」も人気化
Keyaki Capital、投資アドバイザーを対象としたオルタナティブ投資プラットフォームの提供を開始
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら