<前編のあらすじ>

地方大学の研究室で出会い、7歳年下の翔太と交際を始めた理沙だったが、東京の大手企業へ転職してからも、2人は遠距離恋愛を続けていた。

しかし、年上で高給取りとなった理沙は、いつしか翔太の財布代わりとなっていく。デート代の負担だけでなく、「学会費が足りない」「パソコンが壊れた」と言われるがままにお金を貸し続け、その額は150万円に膨れ上がっていた。

理沙が33歳、翔太が26歳になったある日、貸したお金の返済を催促した理沙に対し、翔太は突然「他に好きな人ができたから別れよう」と一方的に別れを告げるのだった。

●前編【「ごめん、今月もピンチで」7歳下の彼氏に貢ぎ続けた33歳理系女子…遠距離恋愛の果てに訪れた“突然の別れ”】

明かされた新恋人と残酷な真実

「他に好きな人ができたって……どういうこと⁉」

理沙は震える声で問い詰めた。電話の向こうで翔太は気まずそうに、しかしどこか開き直ったような声で話し始めた。

「相手は同じ研究室の後輩で、今22歳なんだ。理沙みたいにしっかりしてないから、俺が支えてあげなきゃって思って……」

理沙の頭がクラクラと揺れた。理沙は東京の大手企業の研究職として、しゃにむに働いている間に浮気をしていた事実に打ちのめされていた。

「私が稼いだお金で後輩の女の子に見栄を張り、飲み歩いていたということ?」

「いや……それは……」

しかも自分より11歳も若い、年下の女性との恋愛に走っていたことも、理沙に追い打ちをかけた。

「33歳の私とどういうつもりで付き合ってたのよ!!」

翔太は口ごもるばかりだった。

「ふざけないで! 私が貸した150万円はどうするのよ⁉」

「それは……ちゃんと少しずつ返すよ。でも、今すぐは無理なんだ。実は……彼女、妊娠してるんだよね。だからこれからお金もかかるし、結婚しようと思ってる」

あまりの身勝手さに、理沙は言葉を失った。自分が一生懸命働いて稼いだお金を吸い上げられ、挙句の果てに若い女性を妊娠させて結婚する。怒りを通り越し、深い絶望と疲労感が全身を覆い尽くした。