<前編のあらすじ>

昨年末、10歳年上の夫を急性脳疾患で急遽亡くした49歳・会社員の高宮玲子さん(仮名)。

落胆する80代の義両親を気遣って1人で葬儀や手続きをこなす必要があり、夫の死を悼む暇もありませんでした。

しかしこの後、高宮さんの肩にはさらなる重圧がのしかかり始めます。

●前編:「こんなに早く逝ってしまうとは」年上夫を失った49歳妻…追い打ちをかけた「経済的負担」と「80代義両親の存在」

「パラオの海」の約束叶わず…夫との突然の別れ

趣味のダイビングをきっかけに出会った10歳年上の夫は、還暦を前にしても元気そのもので、去年、58歳の誕生日を沖縄でお祝いした時は、「2年後の60歳の誕生日は2人でパラオの海に潜ろう」と意気軒昂でした。

しかし、その約束が叶うことはありませんでした。夫が去年の暮れに仕事先で倒れ、そのまま帰らぬ人になってしまったからです。

夫はひとり息子で、80代になった義両親をとても大切にしていました。ですから、大事な息子に先立たれた義両親の落胆ぶりは痛々しいほどで、とても自分ばかり悲しんでいられる状況ではありませんでした。

夫にはきょうだいがいないだけでなく、個人事業主ですから手伝ってくれる会社の人もおらず、葬儀から死後の手続きから、何から何までが私の肩にのしかかってきました。おかげでフィジカルもメンタルも同世代の女性より強めだと思っていた私も、四十九日を終えた頃にはさすがに疲労困憊しました。