当面はスエズ運河が焦点 再開なら株価に逆風か

最後にスエズ運河の状況を押さえておきましょう。スエズ運河は再開の動きがあり、短期的に株価の下落材料となっています。

欧州の海運大手マースクは25年12月、紅海・スエズ運河ルートの航行を完了したと発表しました。スエズ運河ルートの航行は、23年11月ごろから発生した船舶攻撃以来で初めてです。1月にはスエズ運河ルートの再開を発表しました。

スエズ運河ルートの再開は海運市況に逆風です。多くの海運会社はスエズ運河を避け、アフリカ大陸の南側を通る喜望峰ルートへ迂回していました。喜望峰ルートは、航海が長期化するため供給は絞られることとなります。この正常化は需給の緩みにつながりやすく、海運株には採算悪化の要因になると考えられます。

ただし、中東情勢は不透明感も強い状況です。イスラエル・ハマスの停戦は難航しており、米国はイランへの圧力を強めています。当面は中東情勢のニュースが海運株にも波及しそうです。