50歳会社員、今から始めて15年後にiDeCoはいくら?

上記の条件でiDeCoの年金資産を試算すると以下のとおりとなる。

<50歳でiDeCoを始める会社員の場合>

・掛金:月額1万6000円…企業年金がない会社員の掛金平均額:16,510円※1

・積立年数:15年…50歳から65歳まで

・運用利回り:4%…GPIFの過去24年間の実質的な運用利回り※2

・結果:391万円*

※1 2025年10月末実績(出所:iDeCo公式サイト「加入等の概況(2025年10月時点)」

※2 名目運用利回りー名目賃金上昇率(出所:GPIF「年金積立金の運用目標」)

*金融庁つみたてシミュレーターよりFinasee編集部試算

シミュレーションによると、50歳からiDeCoを始めて65歳までの15年で約400万円という結果となった。

上記では掛金を平均額で試算している。掛金は個人によって拠出できる額が異なるため、自身にあった金額を選択したい。また、運用利回りも確約できるものではないためあくまで参考値だ。とはいえ、各項目の平均値で算出したシミュレーションは今後の資産形成の一助となるはずだ。

なお2026年12月の改正でiDeCoの掛金上限額が引き上げられる。実際には27年1月の引き落とし分から適用される見込みとなっており、自営業者は月額7万5000円、会社員は月額6万2000円となる予定だ。前者は国民年金基金との合算、後者は他の企業年金がある場合はその合算となる点に注意が必要だが、大幅に引き上げられることに変わりはない。iDeCoは運用益が非課税になることに加え、毎月の掛金が全額所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減される。自身の資産状況と照らし合わせて、有効活用を検討してはいかがだろうか。