「500万円以上儲けた人」が2割以上、逆に「500万円以上損した人」も
投資で気になるのはやはり収支。高所得者はどれくらい儲かっているのだろうか。調査結果では、収支がプラスのグループでは「100万円以上」と回答した人が33.3%と最多。「500万円以上」が22.6%と続く。一方で収支がマイナスのグループでは、「-500万円以上」と回答した人が8%と最多となった。
運用資金が大きいからか、あるいは価格変動が大きい株式を多く保有しているからなのか。調査結果からは主だった原因は読み解けないが、少なくとも高所得者の中には資産運用の収支が上下に大きく振れている人が多い傾向にあるようではある。
「新たな投資対象」より「手慣れた投資対象の拡大」を志向
ここまで見てきたように、高所得者は株式投資を志向する傾向にあるようだ。では、高所得者たちが今後投資を検討しているものは何なのだろうか。調査結果では、「株式投資」と回答した人が40%と最多。「投資信託」が28.3%で続く。
順位は現状の投資先と変わらない結果となった。高所得者には、新しい投資対象に資金を出すよりは、手慣れたものへの投資の拡大を考えている人が多いのかもしれない。
また昨今の不安定な市場環境を反映してか、「拡大予定はない」と回答した人も28.3%に上った。様子見している人も一定数いるようだ。