73ヵ月連続で資金が流入する長寿ファンド
1999年1月に運用を開始した「インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)に資金が集まっています。2023年1月にシリーズ4本の連続資金流入記録は73ヵ月となり、うち最大の純資産総額を持つインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)は純流入額がアクティブ型公募投信の中で月間首位となりました。
【インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)】
設定から20年以上経過する銘柄が、なぜ今注目されているのでしょうか。
毎月分配型に移行し資金が集まる
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)に資金が集まり始めたきっかけは、毎月分配型への移行でした。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)は、2016年までは年2回のペースで決算を実施していました。しかし2017年から決算を毎月行うようになり、以降は分配金が支払われなかった月はありません(2023年2月時点)。投資家のニーズと合致したためか、同ファンドの純資産総額は大きく上昇しました。
【年末時点の純資産総額(2015年~2022年)】
下落局面の好成績が高評価
毎月分配型の投資信託は珍しくありません。したがって、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)が人気化した理由は、分配金の増勢だけではないでしょう。
インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)は、高い運用成績が支持されて資金が集まっていると考えられます。特に直近1年間の成績は良好で、ベンチマーク(MSCIワールド・インデックス)を10ポイント以上も上回るリターンを残しました(2023年1月末時点)。
この期間はアメリカを中心に多くの先進国で株式が下落しています。下げ相場でもしっかりリターンを稼いだことが、個人投資家の関心を誘っているのでしょう。