2022年11月、ゆうちょ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「つみたて先進国株式」の概要
ゆうちょ銀行の11月ランキング1位は、「つみたて先進国株式」だった。同ファンドは、日本を除く先進国の株式に投資し、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行う。MSCIコクサイ・インデックスは、日本を除く先進国の株価動向を示す代表的な指数。日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株を構成銘柄の対象としており、時価総額でみて市場の約85%をカバーしている。11月は-3.0%のマイナスリターンとなったものの、1年騰落率では+4.8%となっている。12月以降もゆうちょ銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。
■つみたて先進国株式
基準価額 19,264円
信託報酬 0.220%(年率・税込)
純資産残高 934.60億円
<騰落率>
1カ月 -3.0%
3カ月 1.1%
6カ月 3.2%
1年 4.8%
※11月末時点
全体を見て:バランスファンドが人気
ゆうちょ銀行では、バランスファンドの人気が高かった。バランスファンドは、いろいろな投資対象に分散投資し、基本的な組み入れ比率を維持しながら運用を行う。1本で手軽に分散投資ができるため、投資先の多様性を保つことができる。また、特定の資産の価格が下落しても、その他の資産の価格が下落していなければ、ファンドの価格の大幅な下落を防ぐこともできる点がメリットといえるだろう。11月の同ファンドの基準価額は-0.5%となったが、1年騰落率では+2.8%となっている。安定的なリターンが期待できるファンドとして、12月以降もゆうちょ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■野村世界6資産分散投信(成長コース)
基準価額 16,557円
信託報酬 0.836%(年率・税込)
純資産残高 546.5億円
<騰落率>
1カ月 -0.5%
3カ月 0.4%
6カ月 2.3%
1年 2.8%
※11月末時点