2022年9月、北洋銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「新光US-REITオープン」の概要

北洋銀行の9月ランキング1位は、「新光US-REITオープン」だった。同ファンドは、米国のリート(不動産投資信託)に投資し、市場平均よりも高い水準の配当収益の確保を目指す。10月5日時点の1カ月騰落率は-6.2%となった。同ファンドの構成銘柄の配当利回りは3.48%あるものの、米10年債利回りが4%を超える中、インカムゲイン狙いの投資対象として魅力が薄れつつある。10月以降も同ファンドが北洋銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■新光US-REITオープン
基準価額 2,100円
信託報酬 1.683%(年率・税込)
純資産残高 4,582.22億円

<騰落率>
1カ月 -6.2%
3カ月 -4.4%
6カ月 -7.6%
1年    10.2%

※10月5日時点

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

北洋銀行では、9月も海外株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「netWIn GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)」は、主にテクノロジーの発展によって恩恵を受ける米国企業の株式に投資するアクティブファンドで、9月末時点における組入上位銘柄は以下の通り。

1.マイクロソフト 9.3%
2.アマゾン・ドット・コム 8.9%
3.アップル 5.7%
4.アルファベット 5.0%
5.アクセンチュア 3.5%

同ファンドの9月の騰落率は-7.44%となった。米長期金利上昇によって、米国のハイテク株の売りが優勢になったからだ。ただ、2022年になって大きく下落している銘柄も多く、米金利上昇が一服すれば買い戻しが入る可能性もある。今後も米金利の動向を注視しておく必要があるだろう。

■netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)  
基準価額 20,540円
信託報酬 2.09%(年率・税込)
純資産残高 6,695.2億円

<騰落率>
1カ月  -7.44%
3カ月   0.25%
6カ月 -15.20%
1年    -14.99%

※9月末時点