7月の資金流入額1位は「パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)」(42.37億円)

外国債券型ファンドの7月資金流入額1位は「パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは世界の金融機関が発行するキャピタル証券に投資するファンドである。キャピタル証券は、劣後債や優先証券、偶発転換社債(CoCo債)などで、債券と株式の両方の性格を有する証券の総称で、「ハイブリッド証券」とも呼ばれている。一般的な国債や社債に比べてリスクが高いものの、高い利回りが期待できる。7月は+0.8%だったが、1年間では+7.9%と高いリターンになっている。2015年9月からの設定来騰落率は+45.2%となっており、高いリターンが期待できる債券ファンドとして、8月以降も資金流入が続く可能性は高いだろう。

■パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)
基準価額 11,149円
信託報酬 1.463%(年率・税込)
純資産残高 256億円

<騰落率>
1カ月 0.8%
3カ月 1.8%
6カ月 5.7%
1年    7.9%

※7月末時点

7月のリターン1位は「債券パワード・インカムファンド(資産成長型)」(12.70%)

外国債券型ファンドの7月リターン1位は「債券パワード・インカムファンド(資産成長型)」だった。同ファンドは、米国の国債、ジニーメイ(連邦政府抵当金庫)債、投資適格社債、ハイイールド債券に分散投資。さらに最大5倍のレバレッジを活用し、年率10%程度の利回りを目指すハイリスク・ハイリターン型の債券ファンドである。7月は12.70%と高いリターンになったが、7月末時点における1年間の騰落率は-34.47%と大きなマイナスリターンとなっている。債券型でもレバレッジを活用しているので、大きな損失が発生する可能性があるので注意が必要だ。

■債券パワード・インカムファンド(資産成長型) 
基準価額 7,208円
信託報酬 1.749%(年率・税込)
純資産残高 122.88億円

<騰落率>
1カ月  12.70%
3カ月  -4.01%
6カ月 -22.03%
1年    -34.47%

※7月末時点