三菱アセット・ブレインズがまとめた2025年5月の公募投信(ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信除く)の新規設定ファンド数は14本と前月(15本)からやや減少したものの、設定総額は約820億円と前月(約150億円=過去2年間で最低水準)から大きく増加した。新規設定額ランキング(設定額は設定日の純資産額)でトップは、三井住友DSアセットマネジメントの「ゴールドマン・サックス(以下、GS)社債/FOLIO・AIマルチアセット戦略ファンド2025-05」の約753億円だった。
同ファンドは信託期間5年の単位型の投資信託であり、GS社債(円建て)を満期まで保有し、固定クーポンと戦略指数の実績連動部分の収益獲得を目指すもの。今年新規設定ファンドの中では第2位の設定額となり、債券を投資対象とする単位型投信としては2年5ヵ月ぶりの高水準な設定額となった。三菱アセット・ブレインズは「4月の株式市場および為替市場の急変を背景に、投資家のリスク回避姿勢が強まり、元本確保と一定の収益を追求する運用ニーズが高まったことが大きな設定額になったと考えられる」(「投信マーケット概況」6月号より抜粋)としている。