3月は全資産クラスがマイナスリターン
三菱アセット・ブレインズがまとめた2026年3月の投資信託の資産クラス別のリターンを見ると、トップは「ハイイールド債券」のマイナス0.05%、第2位が「外国債券」のマイナス0.63%、第3位が「国内債券」のマイナス1.83%と、すべての資産クラスでマイナスリターンを記録した。各資産のリターンは「MAB投信指数(MAB-FPI<Fund Performance Index>)=日本の公募追加型株式投資信託全体(除くETF)の動向を表す指数」で算出している。
前月は10.47%でトップの成績だった「国内株式」はマイナス11.4%で最下位の成績となり、「エマージング株式」がマイナス10.53%、「外国株式」がマイナス6.19%など株式ファンドの運用成績が大きく落ち込んだ。
収益率1位のファンドは?
3月のリターン上位ランキングは上位を「外国株式」が占めたが、その顔触れは従来の米国ハイテク株を主要な投資対象としたファンドとは大きく異なっている。トップは、「世界シェールガス株ファンド」(設定はキャピタル アセットマネジメント)で、月間リターンは15.72%だった。主として、世界の株式市場に上場する企業のなかから、「シェールガス」の探査、開発、生産、および、その関連業務を行う企業の発行する株式に投資するファンドだ。イラン紛争の結果、中東原油の重要な貿易ルートであるホルムズ海峡が事実上封鎖されたことで原油価格が高騰した結果、世界的にエネルギー関連企業への注目度が高まっている。
第2位はSBI岡三アセットマネジメントの「シェール関連株オープン」(月間収益率10.76%)、第3位は野村アセットマネジメントの「米国エネルギー革命関連F(年1回決算型)ヘッジなし」(同9.05%)、第4位が野村アセットマネジメントの「米国エネルギー革命関連ファンドB(ヘッジなし)」(同9.01%)、第5位に三井住友トラスト・アセットマネジメントの「MLP関連証券ファンド(為替ヘッジなし)」(同8.98%)となっている。「MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)」は主として石油や天然ガスなどのパイプラインや貯蔵施設といった事業に投資を行い、そこから得られる輸送料・保管料・設備使用料等を主な収益源としている。トップ5はそろって主に米国のエネルギー関連事業に投資するファンドになった。
前月はトップ10のほとんどを国内株ファンドが占めたが、今月は国内株の収益率トップの「Jプレミアム・インカムファンド(年1回決算型)」(T&Dアセットマネジメント)ですらマイナス2.86%となるなど、国内株ファンドはすべてがマイナスリターンになった。天然エネルギー資源を「持たざる国」である日本の弱点が浮かび上がった1カ月間になった。
執筆/ライター・記者 徳永 浩


