三菱アセット・ブレインズが公販ファンドで集計した2026年4月の資金流入額上位20ファンドでは、外国株式ファンドへの資金流入が復活し、トップ3を独占した。前月はトップ20に6本ランクインしていた国内株式ファンドはランキング下位に2本のみが入っただけだった。公販ファンドは、ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信を除いた公募投信。
流入額上位20ファンドのトップは前月同様に三菱UFJアセットマネジメントが設定する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)(愛称:オルカン)」(流入額2956億円、前月2905億円)だった。第2位には前月第3位だった「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(同1545億円、1359億円)(三菱UFJアセットマネジメント)が上がり、前月第2位だった「インベスコ 世界厳選株式オープン(ヘッジなし、毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)(同1318億円、1805億円)(インベスコ・アセット・マネジメント)は第3位に後退した。
第4位には4月の新規設定ファンドである「ノムラ・エマージング・オープン」(流入額1216億円)(設定日:4月21日、野村アセットマネジメント)が入った。同ファンドは新興国株式市場から「持続可能な競争優位性」を有する企業に投資するファンドだ。新興国の「デジタル化」に注目し、AIや半導体関連で成長が期待できる銘柄群にも積極的に投資する方針だという。また、第5位にも4月新設の「モルガン・スタンレー フィジカルAIファンド」(同650億円)(設定日:4月28日、大和アセットマネジメント)がランクインした。同ファンドはAIが現実世界で活用されることによって成長が期待できる企業に着目し、日本を含む世界の株式から銘柄を選定する。
第6位は3月設定の「マテリアル・イノベーション戦略株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:素材革命)(流入額515億円、前月1266億円)(三井住友DSアセットマネジメント)だった。前月は第4位だったが、今月も上位をキープした。同ファンドは半導体素材や銅、建築材料、レアアースに関連する企業など、素材産業の構造変化から恩恵を受けることが期待される銘柄を投資対象とするテーマ型ファンドだ。設定後、基準価額は緩やかに右肩上がり(5月12日時点で1万278円)となり、純資産残高もゆっくり拡大している。
前月は第5位に「日経225ノーロードオープン」(アセットマネジメントOne)、第8位に「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」(三菱UFJアセットマネジメント)、第10位に「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」(三菱UFJアセットマネジメント)など、国内株式インデックスファンドへの資金流入増が目立ったが、4月の国内株式ファンドは第16位に「ノムラ・ジャパン・オープン」(流入額221億円)(野村アセットマネジメント)、第18位に「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」(同209億円)がランクインするのみになった。
三菱アセット・ブレインズは、日経225に連動するインデックスファンドは資金流出額の上位に多く(資金流出上位30の中に12本)、株価回復局面で利益確定する短期資金が多かったことに注意を促している。
執筆/ライター・記者 徳永 浩



