ライフコーポレーション【8194】スーパー「ライフ」が株主優待を新設　自社株買いも実施で総還元性向96％に　株価水準と差別化戦略を探る

総還元性向96％ 1：2の株式分割を公表

ライフコーポレーションの株価は2023年に大きく上昇しました。上昇は2024年4月まで続き、4230円の高値を付けています。

以降は調整が続いています。2025年2月期の中間決算が前年同期比で減益となったことや、株主の政策保有株の削減に伴う売り出しなどが嫌気され、同年10月には3270円まで下落しました。

足元はやや反発が見られ、株価は3500円台で取引されています。もっとも、上場来高値の5220円（2020年8月）までは遠い状況です。

【ライフコーポレーションの株価チャート（過去5年間）】
・株価：3580円（2025年2月21日終値）

 

配当金は2025年2月期に1株あたり100円を予定しています。さらに先述の大株主の売り出しにこたえる形で自社株買いを実施したことから、配当金と合わせた総還元性向は96％に達する見込みです。

配当金はNISAで非課税にできます。本来は受け取りの約2割が税金として源泉徴収されるため、手取りは額面の8割ほどです。しかし、NISAで購入した株式は配当金を非課税にできるため、額面どおりに受け取れます。

NISAで個別株式に投資できる成長投資枠は、年間240万円までです。ライフコーポレーションは2025年2月末を基準に1：2の株式分割を予定しており、分割後は足元の株価水準で1300株まで買えます。配当金も2分の1（1株あたり50円）に減じられる見込みのため、総受取配当金は6万5000円となります。

今回はライフコーポレーションに焦点を当ててみましょう。同社の概要と業績、また長期の経営方針を解説します。