国内株式型では「みずほ日本オールキャップ株式ファンド」に資金が流入
「みずほ日本オールキャップ株式ファンド」は8月に新規設定されたファンドで、みずほ証券、みずほ銀行、みずほ信託銀行で販売された。設定額は約163億円で、8月に新規設定されたファンドの中では2番目の大きさとなった。同ファンドは、国内の上場株式(上場予定を含む)を投資対象とし、企業の規模や時価総額にとらわれない「オールキャップ投資」が特徴である。銘柄調査と企業との対話に基づき、これからも日本を根幹で支えると期待できる企業や、今後の成長を担う企業を選び、投資対象としている。
ポートフォリオは、約30の成長カテゴリーを活用して、多様な成長機会を取り込んでいく。また、成長力や投資機会を見極めるために独自に策定した分類に基づき、株価水準も考慮されている。成長カテゴリーには、「半導体材料」「人材系ビジネス・アウトソース」「カーエレクトロニクス」「省力合理化」「省エネルギー」などが含まれており、モデルポートフォリオの上位銘柄は、「信越化学工業」2.1%、「ジャパンマテリアル」1.7%、「ルネサスエレクトロニクス」1.7%となっている。
■みずほ日本オールキャップ株式ファンド
基準価額 9885円
信託報酬 1.4575%(年率・税込)
純資産残高 247.70億円
※9月19日時点
国内株式型リターン1位は「日本株厳選ファンド・トルコリラコース」(10.62%)
国内株式型のリターン1位は「日本株厳選ファンド・トルコリラコース」(10.62%)だった。8月は円安・トルコリラ高が進んだため、同ファンドは高いリターンになった。
■日本株厳選ファンド・トルコリラコース
基準価額 2947円
信託報酬 1.7475%(年率・税込)
純資産残高 5.04億円
<騰落率>
1カ月 10.6%
3カ月 1.4%
6カ月 15.1%
1年 30.0%
※8月末時点
国内株式型の純資産残高1位は「ひふみプラス」(5296.95億円)
国内株式型の8月純資産残高1位は「ひふみプラス」(5296.95億円)だった。同ファンドを運用するレオス・キャピタルワークスは、2023年4月に東証グロース市場に単独上場。同社株の初値は公開価格を33%上回り、1730円だった。同社は上場により、投資信託の知名度と信用力を高め、より多くの顧客を獲得し、販路拡大を目指すと述べている。また、資金は新しい非課税制度への対応やシステム投資費用、海外株式の運用体制強化に充てられる予定である。レオス・キャピタルワークスは2003年に設立。ファンドマネージャーが投資対象を選ぶアクティブ運用に強みを持つ。
「ひふみプラス」は、「日本を根っこから元気にする」というコンセプトを掲げ、主に日本の成長企業に投資するアクティブファンドである。2012年から運用を開始して以来、成長企業の見極めと柔軟な運用姿勢、また企業と直接対話する運用が評価されている。8月は-0.10%となったものの、8月末時点における1年騰落率は+15.25%となっている。9月以降も純資産残高を増やしていくかどうかに注目している。
■ひふみプラス
基準価額 5万2444円
信託報酬 1.0780%(年率・税込)
純資産残高 5296.95億円
<騰落率>
1カ月 -0.10%
3カ月 7.47%
6カ月 13.67%
1年 15.25%
※8月末時点