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ナスダック連動ETF「インベスコQQQ」が上場、巨大運用会社が国内市場で狙う「次の一手」とは?

finasee Pro 編集部
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2026.06.18
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ナスダック連動ETF「インベスコQQQ」が上場、巨大運用会社が国内市場で狙う「次の一手」とは?

インベスコ・アセット・マネジメントが手掛けるETF「インベスコQQQ」が6月9日、東京証券取引所に上場した。ナスダック100指数に連動するETFとして米国では既に世界最大規模の取引量を誇り、満を持しての日本市場でのクロスリスティングとなった。同社は公募投資信託で培ってきた国内金融機関との連携を引き続き重視する姿勢を示しつつも、今回の上場を新たな「スタート地点」と位置付け、ETF市場における新たな顧客層の開拓へ舵を切る。

インベスコといえば国内では、地銀などの対面チャネルで近年、販売が好調の公募投資信託「世界のベスト」(正式名称「インベスコ世界厳選株式オープン」)で知られる。しかし世界的には、むしろ「ETFの運用会社」として圧倒的な存在感を誇っている。

同社が全世界で運用している約340兆円の資産のうち4割強をETFが占め、米国で上場している「Invesco QQQ」は、世界中のETFのうち5番目の運用資産額(65兆円超)を抱える。

 

そんなインベスコが日本ETF市場に投下した「インベスコQQQ」。基本的にはナスダック100指数に連動するインデックス型投信だが、同社は「単なるハイテク株ETFではない」と強調する。

米国に上場している前出の「Invesco QQQ」は、年間取引総額が1000兆円超(25年の実績ベース)に上り、ナスダック100指数に連動するETFの中で世界で最も流動性が高い。1999年の設定以来、マイクロソフトやアップル、エヌビディアなど、イノベーションを先取りする投資先企業とともに成長を続けてきた実績に加え、一般消費財・サービスやヘルスケアなども射程に収め、「ハイテク株だけでなく、高成長が期待される業種の銘柄に幅広く投資」(同社)するのが特徴という。

 

9日の上場当日には、東京証券取引所で上場セレモニーが行われた。ナスダックのインデックス営業責任者のKevin Quigg氏、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社代表取締役社長兼CEO・佐藤秀樹氏、同社ETFディストリビューション部長の小島雄介氏らが出席。上場通知書の受け渡しに続き、ゲストの女優・新川優愛さんをまじえて各人が打鐘を行った。

 

 

一般的にETFは、運用会社のビジネスの観点からすると、窓販チャネルを持つ金融機関との連携が軸となる通常の公募投信とは異なる戦略が求められることになる。セレモニー後、記者会見に臨んだ佐藤氏は、日本の資産運用業界が窓販チャネルとネットチャネルが混在する「過渡期」にあると指摘。その上で、国内市場における今後のビジネス展開についてこう語った。

「私どもが手掛ける個人向けの投資信託、例えば『世界のベスト』などが挙げられるが、このビジネスはまだまだ当面続くと思っているし、これからも販売会社と協力し、特に世界の良い株・債券のものを広めていきたい。一方でETFは、今の段階でも金融やテクノロジーについて一定の知識を持っている人は購入が比較的容易にできる。今まで我々が特に円建てでのリーチができなかったところへ、このたびQQQのクロスリスティングをして、ここから少しずつ、私どものユニークなETFを日本に広げていきたい」

 

デジタル資産ETFの上場も視野に

同社はインベスコQQQの上場を皮切りに、今後はデジタル資産やアクティブETFの投入も検討する姿勢を打ち出している。

注目されるのが、日本で28年にも解禁が見込まれるビットコインETFの上場に同社が踏み切るかどうかだ。記者会見で国内ETF市場の展望を問われた佐藤氏は、具体論への踏み込みを避けつつもこう発言した。

「イノベーションは全てETFで起こっている。分かりやすい例で言えば、米国では24年にビットコインETF上場があり、その後、イーサリアムやソラナのETF、カバードコール系なども出てきている。この流れが日本でも起きると、個人投資家にその存在がより知られていき、タイムリーに取引できる利便性も分かっていただければ、より広まっていくと思っている。これはある意味、製造側が顧客のニーズと、顧客が見る先のニーズをうまく商品に作り込んでいく作業かと思う」

 

今回のインベスコQQQ上場は、世界に名を轟かす巨大運用会社が日本市場で存在感を一気に高めるための、戦略的な布石といえそうだ。

 

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