――前編では、J-REIT市場の「これまで」について解説をいただきました。後編はJ-REIT市場の「今後」について、詳しく伺っていきます。
いま米国ではオフィス市況の悪化がしきりに騒がれています。実際に米国ではオフィスREITのパフォーマンスが低迷していますが、米国上場REITの時価総額に占めるオフィスの比率は4%程度しかありません。この点を踏まえると、オフィスの不調は米国上場REIT全体にとってそこまで影響が大きいものではありません。
一方で、J-REITにおいてオフィスの比率は36%に達しており、市場の今後を展望するにあたってオフィスREITを抜きにして語ることはできません。