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FDビジネスモデルの探求

金融庁前企画市場局長・古澤知之氏に聞く
インベストメント・チェーンと資産運用ビジネスの担い手 ~金融行政の目的は国民の厚生の増大にある~

FDビジネスモデルの探求③

坂本 忠弘
坂本 忠弘
地域共創ネットワーク株式会社代表取締役
2023.09.08
会員限定
金融庁前企画市場局長・古澤知之氏に聞く<br />インベストメント・チェーンと資産運用ビジネスの担い手 ~金融行政の目的は国民の厚生の増大にある~

金融庁が提起する「フィデューシャリー・デューティー」(以下、FD)は、単なるルールではなく、資産運用に携わる者の「ビジネスモデル」そのものであることを示してきた。FDの本旨は、表層的な顧客対応からの脱却にある。「もっぱらに顧客のために、信認の関係で、プロフェッショナルとしてベストをつくすこと」で、真に顧客の視点から物事を考え、真摯に取り組む。そして、その顧客に応じた様々なニーズやウォンツをつかみとり、非金融を含めたサービスを組み立てていくことが、顧客本位の対応といえる。 今回は、金融庁が資産運用ビジネスのあり方を考えていくにあたり、全体像として提示している「インベストメント・チェーン」と、資産運用ビジネスの担い手という観点から話を進めていきたい。                    金融庁において長年、市場分野の行政施策に携わってこられた前・企画市場局長の古澤知之氏に、その根底としてどのような金融構造の変化があり、どのようなことを考えながら金融行政を進めてきたのか、お話をうかがった。

 

 

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坂本 忠弘
さかもと ただひろ
地域共創ネットワーク株式会社代表取締役
1990年、東京大学法学部卒。大蔵省(現財務省)入省後、財政金融施策に携わり、主計局、証券取引等監視委員会、金融庁監督局、金融副大臣秘書官等を経て退官。2007年に地域共創ネットワーク(株)を設立し、金融機関の新たなビジネスモデルづくりや組織変革、成長企業・中小企業等の経営事業支援に取り組む。金融機関や上場事業会社等の社外役員を複数兼務。
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