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広島銀行 人気ファンドランキング トップ10(2022年11月)

山下 耕太郎
山下 耕太郎
金融ライター/証券外務員1種
2023.01.09
無料
広島銀行 人気ファンドランキング トップ10(2022年11月)

市場や業界の動向を踏まえ、金融機関が毎月公表するランキングデータについて、トップファンドの概要やポイントを解説するシリーズ「Finaseeファンドウォッチ」。本記事では広島県広島市に本店を置く地方銀行、広島銀行の2022年11月の購入件数ランキングトップ10について見ていきます。

2022年11月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」の概要

広島銀行の11月ランキング1位は、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」だった。同ファンドは、主に世界の高配当利回りの公益株に投資するアクティブファンドである。公益企業は、電力や水道、通信、運輸など日常生活に欠かせないサービスを提供しており、一般的に景気の良し悪しに左右されにくく、収益基盤が安定しているという特徴がある。同ファンドの予想平均配当利回りは3.4%と高く、インカムゲイン狙いのファンドとして魅力が高い。11月は-0.75%とマイナスリターンとなったものの、1年騰落率では+20.24%となっている。12月以降も広島銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(1年決算型)
基準価額 2,748円
信託報酬 1.81%程度
純資産残高  1兆554億円

<騰落率> 
1カ月   -0.75%
3カ月   -6.41%
6カ月   -0.56%
1年       20.24%

※11月末時点

全体を見て:りそなラップ型ファンドが人気

広島銀行では、「りそなラップ型ファンド」の人気が高かった。りそなラップ型ファンドとは、りそなグループが提供する投資信託のことで、目標リターン別に「安定型」「安定成長型」「成長型」の3つの運用タイプから選ぶことができる。また、りそなグループが培ってきた年金運用のノウハウを活用し、リーズナブルなコスト設定であることも特徴の一つである。ランキング2位の「りそなラップ型ファンド(安定成長型)」は、信託財産の中長期的な安定性と成長性のバランスを重視した成長を目指して運用を行う。11月は-0.3%のマイナスリターンとなり、1年騰落率も-4.2%となっている。ただ、2016年2月の設定来騰落率は+21.7%となっており、安定的なリターンが期待できるファンドとして魅力がある。12月以降も広島銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■りそなラップ型ファンド(安定成長型)  
基準価額 12,170円
信託報酬 1.1%(年率・税込)
純資産残高 557億円

<騰落率>
1カ月 -0.3%
3カ月 -1.1%
6カ月 -0.9%
1年    -4.2%

※11月末時点

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著者情報

山下 耕太郎
やました こうたろう
金融ライター/証券外務員1種
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011
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