「遺族年金は受け取れます。ただ…」

遺族年金について聞いた優衣さん。しかし、受け取れるとしても、いくらになるか、また、どれくらいの期間支給されるかも優衣さんにはわかりません。

「遺族年金は5年しか受け取れない」という情報も目にしました。

優衣さんは遺族年金の詳しい話を聞きたくなり、自宅の近くにあった年金事務所に駆け込みました。

予約もなく突然行ったため、待ち時間はあったものの、その日のうちに窓口に案内してもらえました。

優衣さんは窓口で次のように話しました。

「夫が9月に他界しました。遺族年金はもらえるんでしょうか? 来年1月には子どもも生まれる予定で、これから大変なんです。今の年収は少ないですし、遺族年金の額が少なかったり、受け取れる期間が短かったりすると、かなり生活が苦しくなりそうです。どうしたらいいでしょうか……」

この話を聞いた窓口の職員は、一瞬自分では判断がつかなかったため、他の職員にも確認し、そのうえで優衣さんにこう回答しました。

「来年1月にはお子さんが生まれるんですね。優衣さんの年収は850万円未満のようですし、弘輝さんが亡くなったことによって、遺族年金は受け取れます。ただ…、既にお子さんがいる方とは、受け取りまでの流れが少々異なります。こういうケースは少ないのですが、今後の受給の流れについてご説明します」

どうやら遺族年金は受け取れるそうですが、これから子どもが生まれる場合はどのように受給できるのでしょうか。

●優衣さんの場合、どのくらい受け取れるのでしょうか。後編【「お腹の赤ちゃんのおかげで、年114万円ももらえるんだ……」37歳夫に先立たれた30歳妻が嚙みしめた「夫が残してくれたものの重さ」】では、遺族年金の受給について詳しく解説します。

※本記事に登場する人物の名前はすべて仮名です。

※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。