finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート
投資信託の新潮流~ファンドアナリストの視点~

ファンドアナリスト篠田 尚子が2026年第1四半期を振り返る~投資信託の今と、これから

Finasee編集部
Finasee編集部
2026.06.02
会員限定
ファンドアナリスト篠田 尚子が2026年第1四半期を振り返る~投資信託の今と、これから

データだけでは見えてこない、投資信託の奥深い世界をプロのトークで探求するPodcast新番組「投信フリーク」がスタートしました。

記念すべき第1回は、ファンドアナリストの篠田 尚子氏と海老澤 界氏が登場し、2026年第1四半期の振り返りから、今まさに注目の集まるテーマについてトークを展開。乱高下を見せた米国株式・日本株式ファンドの行方から、テーマ型投信の存在意義、さらには多く投資家が直面するNISAの出口戦略まで、投信にまつわる「今、気になること」をプロはどう見ているのか――(収録は4月22日)。

本稿では、篠田氏のトークの一部を抜粋し、再編集してお届けします。

                 ***

ファンドアナリストの篠田尚子です。かれこれ20年ほど投資信託の業界に身を置き、ファンド評価機関での経験やネット証券での実務を経て、今日に至ります。分析にとどまらず、広い意味での投資教育や資産形成のサポートにも携わってきた立場から、2026年第1四半期を振り返りつつ、今の投資信託を巡る動きについてお話しします。

相場環境:想定内と想定外が入り混じった四半期

2026年に入ってから本当にいろいろなことがありましたね。過熱感に伴う相場の調整という意味では、ある程度予想通りの部分もありました。ただ、トランプ大統領の発言や言動というのは正直、予測できなかった。一度大きく下がって、また少し盛り返してという動きが続いた印象です。

日本株式に投資しないのは「もったいない」⁉

そんな中で私が個人的にずっと感じているのが、国内における日本株式への注目の低さへの「もったいなさ」です。長期でしっかり運用実績を残しているファンドはたくさんあります。「SMT日本株式モメンタムファンド」のような比較的新しいものから、「小型ブルーチップオープン」や「ノムラ・ジャパン・オープン」のように足元の不安定な相場でも安定した成績を維持しているものまで、実際に存在しているのです。

2024年頃までの米国株式は、円安によって下駄を履かせてもらっていた状態だったとも言えます。その為替の円安効果がはげ落ちてきた今、米国株式はいまひとつパッとしない状況が続いています。一方、日本株式の特性として、投資家が直接為替リスクを負わなくても、投資先の企業が間接的に為替リスクを引き受けてくれるという側面があります。

米国株式に偏ったポートフォリオになっている方も多いと思いますが、このタイミングで日本株式を一部加えてみるという選択肢は十分あり得るはずです。これだけ日本株式に投資できる環境が整っているのに生かさないのは、本当にもったいないとずっと思っています。

テーマ投資のカギは「時間軸」、銘柄選定の進化に注目

AIというキーワードは、投資テーマとしてもこの1年でますます欠かせない存在になりました。ただ私が一番強調したいのは「時間軸の違い」です。投資信託という商品は、株式や債券などさまざまな資産を組み入れてポートフォリオを構築し、時間をかけて運用していくもの。一般的な株式投資とは時間軸が根本的に異なります。あふれる情報に惑わされてしまう方も多いですが、まずこの前提を認識することが大切です。

テーマ投資については、テーマだけに固執しないことも重要です。「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」のように、25年の間に組み入れ銘柄がダイナミックに変わりながらも存続しているファンドもあります。ファンドの存続とテーマの陳腐化は必ずしも一致しません。そのファンドが「何を目指しているか」を見極められれば、テーマ投資は十分ありだと個人的には思っています。

新NISAの成長投資枠によってバランスファンドにもスポットが

バランス型ファンドというのは、正直ちょっとかわいそうな存在でした。相場が良い時は成績が上がりきらず、下落時には一定程度落ちてしまうので、真価にスポットが当たりにくかったんです。でも、新NISAの成長投資枠をどう活用するかという文脈の中で、バランス型が改めて注目されるようになってきました。「ROBOPROファンド」や金を組み入れたバランス型(「ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド〈相性:ポラリス〉、「グローバル経済コア」など)が着実に残高を積み上げていることが、その証左です。

金については、価格が上がり始めるとニュースでも取り上げられ、高値を追いかけてしまいがちですが、機関投資家の世界での位置づけはあくまでポートフォリオの緩衝材です。決して主役ではないことを念頭においてほしいですね。

                 ***

このほかにも「分配型ファンド」や「NISAの出口戦略とNISA制度への提言」などついての議論が、篠田・海老澤両氏の軽快なトークとともに繰り広げられています。必聴です!

全編はPodcastでお聞きください。

Spotify

海老澤氏のトーク内容は、こちらから。

 

篠田 尚子氏プロフィール

 

楽天証券客員研究員、ファンドアナリスト 
日本には数少ないファンドアナリストとして、評価分析業務の他、資産形成セミナーの講師も務めるなど投資教育にも積極的に取り組む。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1
次の記事
ファンドアナリスト海老澤 界が2026年第1四半期を振り返る~投資信託の今と、これから
2026.06.02

この連載の記事一覧

投資信託の新潮流~ファンドアナリストの視点~

ファンドアナリスト海老澤 界が2026年第1四半期を振り返る~投資信託の今と、これから

2026.06.02

ファンドアナリスト篠田 尚子が2026年第1四半期を振り返る~投資信託の今と、これから

2026.06.02

おすすめの記事

三井住友銀行で「日経225」の人気に勢い、4月トップの「フューチャーガイド」は第6位にまで後退

finasee Pro 編集部

「支店長! お客さまとの雑談が大切とおっしゃいますが、何を話していいかわかりません。時間もありません!」

森脇 ゆき

パフォーマンスは国内「半導体株」とグローバル「バイオ関連株」が上伸=2026年6月ファンド収益率上位

finasee Pro 編集部

資金流入額2兆5949億円は今年3度目の2兆円超え、「世界株式」に全体の8割を占める約2兆円の資金流入=26年6月投信フロー

finasee Pro 編集部

SBI証券で人気株式ファンドに変化、「半導体株」から「大型ハイテク株」に移った理由は?

finasee Pro 編集部

著者情報

Finasee編集部
ふぃなしーへんしゅうぶ
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
「支店長! お客さまとの雑談が大切とおっしゃいますが、何を話していいかわかりません。時間もありません!」
資金流入額2兆5949億円は今年3度目の2兆円超え、「世界株式」に全体の8割を占める約2兆円の資金流入=26年6月投信フロー
パフォーマンスは国内「半導体株」とグローバル「バイオ関連株」が上伸=2026年6月ファンド収益率上位
三井住友銀行で「日経225」の人気に勢い、4月トップの「フューチャーガイド」は第6位にまで後退
ネクストブレイクの予感? 「モメンタムファンド」とは。なぜいま注目度が上昇しているのか
2026年3月期の地銀・第二地銀「預り資産取扱い動向」を読み解く
「骨太の方針・日本成長戦略」と家計の資産形成――問われる「貯蓄から投資へ」の先

多様な投資対象が「世界株式」への資金流入を促す、「国内株式」で際立つ強さの「半導体株」=資金流入額上位20ファンド
騒動中の就活の末――損保ジャパン社長が396人の新入社員に語ったこと
SBI証券で人気株式ファンドに変化、「半導体株」から「大型ハイテク株」に移った理由は?
「骨太の方針・日本成長戦略」と家計の資産形成――問われる「貯蓄から投資へ」の先

【金融風土記】一筋縄ではいかない「晴れの国」、岡山県の金融動向とは
SMBC日興証券で人気沸騰の「クロスオーバー・グロース」が新規募集停止、新たな成長期待は「半導体革命」や「成長戦略フォーカス」に
マン・グループの洞察シリーズ⑲
AI投資ブーム:いずれ調整を余儀なくされる
資金流入額2兆5949億円は今年3度目の2兆円超え、「世界株式」に全体の8割を占める約2兆円の資金流入=26年6月投信フロー
2026年3月期の地銀・第二地銀「預り資産取扱い動向」を読み解く
野村證券で「S&P500」人気が後退、「日経225」「グロース・オポチュニティ」「情報エレクトロニク」「宇宙」がランクアップ
多様な投資対象が「世界株式」への資金流入を促す、「国内株式」で際立つ強さの「半導体株」=資金流入額上位20ファンド
パフォーマンスは国内「半導体株」とグローバル「バイオ関連株」が上伸=2026年6月ファンド収益率上位
SBI証券で人気株式ファンドに変化、「半導体株」から「大型ハイテク株」に移った理由は?
2026年3月期の地銀・第二地銀「預り資産取扱い動向」を読み解く
速さを支える足場の築き方とは――moomoo証券の行政処分から考える「顧客本位」の土台
【金融風土記】一筋縄ではいかない「晴れの国」、岡山県の金融動向とは
「支店長! 接客について、先輩方のように自信が持てません。どうしたら自信が持てるようになりますか」
「骨太の方針・日本成長戦略」と家計の資産形成――問われる「貯蓄から投資へ」の先

政府が「地域金融力強化プラン」をブレークダウンした都道府県別“新プラン”を策定へ
「オルカン」「S&P500」「世界のベスト」に続くファンドは? 「スペースX」への関心で購入停止ファンドも=資金流入額上位20ファンド
デジタル時代における地方銀行の勝ち筋
- アンケートから読み解く顧客行動とAI活用の方向性 -
福岡銀行で「半導体」人気が爆発、「日本株」や「純金」の人気は後退
顧客利益の最善を追求し、人生の質を高めることが IFA業界の発展と社会貢献につながる
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら