GPIFの2024年度の運用実績は、利回りが0.71%、収益額は1兆7,334億円。年度末にかけて外国株式が下落し第4四半期はマイナスとなりましたが、円安も追い風となり、5年連続でのプラス収益を達成しました。運用開始以来24年間の平均収益率は4.2%、累積収益額は155.5兆円、運用資産額は249.8兆円となりました。
GPIFは新中期計画期間で、国内外の債券・株式に均等配分する基本ポートフォリオを維持する方針を既に発表しています。

4日の記者会見で、内田和人理事長は「さまざまな米国での政治的な動きは注視している」としつつ、「短期の市場動向の動向についてはしっかり分析し、基本ポートフォリオへの影響を検証していくが、市場の動きに対してジタバタせずに基本ポートフォリオを維持して運用していくことが中長期的に非常に効率的。パフォーマンスも安定的に上げているということなので、われわれはもう公的な年金運用としてそういうスタンスで運用していきたいと考えている」と話しました。