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GPIF「5年連続プラス収益」の一方で…業務概況書の気になるポイント3選

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2025.07.22
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GPIF「5年連続プラス収益」の一方で…業務概況書の気になるポイント3選

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が公表した2024年度の業務概況書。年度末にかけて外株下落の影響を被りながらも、5年連続でプラス収益を達成した点に注目が集まりました。国内外の債券・株式に均等に配分する基本ポートフォリオについても当面維持するとあって一見すると目新しい動きはない――とは、言い切れないようです。理事長の記者会見での発言内容と合わせ、筆者が気になった3つのポイントを紹介します。

GPIFの2024年度の運用実績は、利回りが0.71%、収益額は1兆7,334億円。年度末にかけて外国株式が下落し第4四半期はマイナスとなりましたが、円安も追い風となり、5年連続でのプラス収益を達成しました。運用開始以来24年間の平均収益率は4.2%、累積収益額は155.5兆円、運用資産額は249.8兆円となりました。

GPIFは新中期計画期間で、国内外の債券・株式に均等配分する基本ポートフォリオを維持する方針を既に発表しています。

記者会見で運用スタンスを語るGPIFの内田理事長

4日の記者会見で、内田和人理事長は「さまざまな米国での政治的な動きは注視している」としつつ、「短期の市場動向の動向についてはしっかり分析し、基本ポートフォリオへの影響を検証していくが、市場の動きに対してジタバタせずに基本ポートフォリオを維持して運用していくことが中長期的に非常に効率的。パフォーマンスも安定的に上げているということなので、われわれはもう公的な年金運用としてそういうスタンスで運用していきたいと考えている」と話しました。

GPIFの2024年度の運用実績は、利回りが0.71%、収益額は1兆7,334億円。年度末にかけて外国株式が下落し第4四半期はマイナスとなりましたが、円安も追い風となり、5年連続でのプラス収益を達成しました。運用開始以来24年間の平均収益率は4.2%、累積収益額は155.5兆円、運用資産額は249.8兆円となりました。

GPIFは新中期計画期間で、国内外の債券・株式に均等配分する基本ポートフォリオを維持する方針を既に発表しています。

記者会見で運用スタンスを語るGPIFの内田理事長

4日の記者会見で、内田和人理事長は「さまざまな米国での政治的な動きは注視している」としつつ、「短期の市場動向の動向についてはしっかり分析し、基本ポートフォリオへの影響を検証していくが、市場の動きに対してジタバタせずに基本ポートフォリオを維持して運用していくことが中長期的に非常に効率的。パフォーマンスも安定的に上げているということなので、われわれはもう公的な年金運用としてそういうスタンスで運用していきたいと考えている」と話しました。

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著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
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