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【ナゼ売れ調査隊/このファンド、いま“地銀”が注目する理由】

<地銀の目利きが選ぶ!>バランスでありながら一部株式型に匹敵のパフォーマンス、八十二銀行で「セゾン・グローバルバランス」が売れる理由

徳永 浩
徳永 浩
投信ライター/記者
2024.11.19
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<地銀の目利きが選ぶ!>バランスでありながら一部株式型に匹敵のパフォーマンス、八十二銀行で「セゾン・グローバルバランス」が売れる理由

資産運用で活用する投資商品に「これが絶対」というものはない。それぞれの投資の目的に応じたふさわしい商品がある。地方銀行は、各地域で提供される投資商品を厳選するゲートキーパー(門番)として、また、資産形成を成功に導くアドバイザーとして重要な役割を担っている。地方銀行の売れ筋商品の背景を取材した。

八十二銀行の売れ筋バランスファンド

八十二銀行は、長野県長野市に本店を置く地方銀行だ。行名は「はちじゅうにぎんこう」で、旧六十三国立銀行と第十九国立銀行が合併して誕生したことから、行名の数字を合算(63+19)して生まれた銀行名だ。長野県は広大な面積があるため、長野市が位置する「北信」、上田市のある「東信」、松本市のある「中信」、伊那市や飯田市のある「南信」といった経済ブロックに分かれ、銀行も分立していたが、戦前に八十二銀行を軸として統一が進んだ。その後、2001年に経営破たんした新潟中央銀行の長野県内の店舗を統合し、2022年には長野銀行と経営統合することで合意。2026年1月に八十二長野銀行となることが発表されている。

八十二銀行の取扱投信は2024年9月末時点で155本。NISA「つみたて投資枠」の対象商品は29本、「成長投資枠」は94本、また、インターネット専用は4本になっている。インターネット専用商品は4本ながら、151本の商品がインターネットでも購入可能になっている。取扱投信を投資資産別に分類すると、「国際株式」が53本で最も多く、次いで「複合商品」の45本、「国際債券」の21本、「国内株式」の20本が続く。その多様な商品ラインナップの売れ筋ランキングをみると、「複合商品」に分類されるバランスファンドの「セゾン・グローバルバランスファンド」が常に上位に位置している。

バランスファンドのラインナップが充実

八十二銀行のバランスファンドのラインナップは充実している。「MUFGウエルス・インサイト・ファンド」「のむラップ・ファンド」「GW7つの卵」「One国際分散投資戦略ファンド(目標リスク8%)<愛称:THE GRiPS 8%>」「財産3分法ファンド」「投資のソムリエ」、「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド<愛称:クアトロ>」など、リスク管理を厳格に行うことに特徴のある国内を代表するようなバランスファンドが並ぶ。加えて、「グローバル3倍3分法ファンド」、「グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)(ゴーゴー・バランス(1年決算型))」などレバレッジ(テコの原理)を効かせた、ややリスク水準の高いバランスファンドまでそろっている。

もちろん、定型的な分散比率でリバランスする比較的単純なバランスファンドである「ドイチェ・ライフ・プラン」や米国では個人の年金運用で活用される「フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド」もある。高度に分散してリスク水準を一定に保つタイプのバランスファンドから、伝統的なわかりやすい分散投資のツールとしてのバランスファンドまで、よく考えられたラインナップになっている。

八十二銀行のバランスファンドのラインナップは、国際株式ファンドのラインナップと比べると、その特徴がよりはっきりする。商品の数としては複合商品」よりも「国際株式」の方が多いのだが、「国際株式」はインデックスファンドの本数が多く、インデックスファンド以外の商品は「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(ゼロ・コンタクト)」、「グローバル水素株式ファンド(H2)」、「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(健次)」、「ロボット・テクノロジー関連株ファンド-ロボテックー」など特定の産業等に投資対象を絞った商品が目立つ。特定のテーマに投資するファンドは、商品としてのわかりやすさはあるが、比較的ボラティリティ(価格変動率)が高くなりやすく、どちらかといえば、単体で投資するよりメインの投資対象に追加して購入する部品のような性格がある。

投信ラインナップの様子からは、充実した品ぞろえのあるバランスファンドで資産運用の「コア」を形成し、特徴の明確な株式ファンドや債券ファンド、その他のファンドを「サテライト」として組み合わせて、個々の顧客の考え方や投資ニーズに合わせたポートフォリオを作ってほしいというような考え方を示しているように感じる。

八十二銀行の売れ筋バランスファンド

八十二銀行は、長野県長野市に本店を置く地方銀行だ。行名は「はちじゅうにぎんこう」で、旧六十三国立銀行と第十九国立銀行が合併して誕生したことから、行名の数字を合算(63+19)して生まれた銀行名だ。長野県は広大な面積があるため、長野市が位置する「北信」、上田市のある「東信」、松本市のある「中信」、伊那市や飯田市のある「南信」といった経済ブロックに分かれ、銀行も分立していたが、戦前に八十二銀行を軸として統一が進んだ。その後、2001年に経営破たんした新潟中央銀行の長野県内の店舗を統合し、2022年には長野銀行と経営統合することで合意。2026年1月に八十二長野銀行となることが発表されている。

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著者情報

徳永 浩
とくなが ひろし
投信ライター/記者
株式専門新聞社で株式・投信市場、上場企業を担当し取材活動をスタート。日本金融通信社『ニッキン』にて地方銀行をはじめ地域金融機関を担当し、投信の銀行窓販の黎明期を取材。日銀記者クラブ、兜倶楽部に所属した。モーニングスター社において投信市場に特化した取材活動を行った後に独立し、投信や年金などウェルビーイングの観点から取材を続けている。
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