finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート
森田隆大の GOLD Tips

【連載】森田隆大のGOLD Tips
① 金価格上昇の背景 「2つの向かい風」が弱まれば最高値更新か

森田 隆大
森田 隆大
森田アソシエイツ代表 ワールド・ゴールドカウンシル顧問 
2023.11.01
会員限定
【連載】森田隆大のGOLD Tips<br />① 金価格上昇の背景 「2つの向かい風」が弱まれば最高値更新か

長引くインフレや有事などを背景に、実物資産の代表格である金の価格上昇が続いています。この連載では、富裕層営業に携わる方ならぜひ知っておきたい金市場の読み解き方を森田隆大氏(森田アソシエイツ代表/ワールド・ゴールド・カウンシル顧問)が伝授します。

金価格上昇のプラス要因とマイナス要因とは

金価格は新型コロナウイルス発生前の1オンスあたり1,600ドル以下から大きく上昇し、一時期2,000ドルを超え、2023年10月末現在は1,900ドル台後半で推移している。円ベースで見た場合、2020年初めに1グラムあたり5,500円(消費税抜き)だった金価格は、2021年6月には6,700円、2022年6月には8,000円、現在は9,500円前後まで上昇している。この価格上昇を牽引したのは投資需要であり、増幅した投資環境の不確実性が主な背景となっている。

ここ数年、金市場はプラスに働く要因とマイナスに働く要因が激しく綱引きし、価格が切り上がる展開を見せた(下記の図表1参照)。主たるプラス要因として、マクロ政治・経済環境の不確実性、インフレの上昇および堅調な金需要、マイナス要因として、金利上昇およびドル高を挙げることができる。

金価格上昇のプラス要因とマイナス要因とは

金価格は新型コロナウイルス発生前の1オンスあたり1,600ドル以下から大きく上昇し、一時期2,000ドルを超え、2023年10月末現在は1,900ドル台後半で推移している。円ベースで見た場合、2020年初めに1グラムあたり5,500円(消費税抜き)だった金価格は、2021年6月には6,700円、2022年6月には8,000円、現在は9,500円前後まで上昇している。この価格上昇を牽引したのは投資需要であり、増幅した投資環境の不確実性が主な背景となっている。

ここ数年、金市場はプラスに働く要因とマイナスに働く要因が激しく綱引きし、価格が切り上がる展開を見せた(下記の図表1参照)。主たるプラス要因として、マクロ政治・経済環境の不確実性、インフレの上昇および堅調な金需要、マイナス要因として、金利上昇およびドル高を挙げることができる。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #マーケット情報
  • #オルタナティブ
  • #金融政策
次の記事
【連載】森田隆大のGOLD Tips
②高まる中央銀行の金投資意欲 コロナとウクライナ危機で金が再評価

2023.12.01

この連載の記事一覧

森田隆大の GOLD Tips

【連載】森田隆大のGOLD Tips
④2024年の金価格 〜投資需要に支えられ、ダウンサイドリスクが低い展開に~

2024.02.14

【連載】森田隆大のGOLD Tips
③金が投資リスクヘッジ機能を提供できる理由

2024.01.15

【連載】森田隆大のGOLD Tips
②高まる中央銀行の金投資意欲 コロナとウクライナ危機で金が再評価

2023.12.01

【連載】森田隆大のGOLD Tips
① 金価格上昇の背景 「2つの向かい風」が弱まれば最高値更新か

2023.11.01

おすすめの記事

西日本シティ銀行の売れ筋ランクアップファンドに価格変動の洗礼、価格波乱なく堅調に推移するファンドとは?

finasee Pro 編集部

【運用会社ランキングVol.1】販売会社が運用会社に求めるものは、運用力か人的支援か? 2025年の評価を発表!

finasee Pro 編集部

【運用会社ランキングVol.2/販売会社一般編①】銀行・証券会社からの評価トップは2年連続でアモーヴァ・アセットマネジメント、新NISA2年目で変転期の投信市場が求める運用会社は?

finasee Pro 編集部

広島銀行の売れ筋に見えるアクティブファンドの魅力、「ラップ型ファンド」にも評価が高まる

finasee Pro 編集部

長野市vs松本市"不仲説"を乗り越え統合の八十二銀・長野銀が、「もう取引しない」と立腹の取引先と雪解けに至るまで

川辺 和将

著者情報

森田 隆大
もりた たかひろ
森田アソシエイツ代表 ワールド・ゴールドカウンシル顧問 
ニューヨーク大学経営大学院にてMBA取得後、ファースト・シカゴ銀行本店および東京支店勤務を経て、1990年にムーディーズ・インべスターズ・サービス本社にシニア・アナリストとして入社。 以来、格付けアナリストとして多くの日本・アジア企業を担当、2000年に格付委員会議長を兼務、2002年に日本および韓国の事業会社格付部門の統括責任者に就任、日本の地方債格付けも管轄。 2010年にワールド・ゴールド・カウンシルに入社、翌年、日本代表に就任。 2016年に森田アソシエイツを設立。ワールド・ゴールド・カウンシル顧問、日本信用格付学会副会長を兼任。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
西日本シティ銀行の売れ筋ランクアップファンドに価格変動の洗礼、価格波乱なく堅調に推移するファンドとは?
長野市vs松本市"不仲説"を乗り越え統合の八十二銀・長野銀が、「もう取引しない」と立腹の取引先と雪解けに至るまで
【連載】こたえてください森脇さん
⑫元本保証でない商品の販売を嫌がる職員への働きかけ
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」
第15回 住宅ローン金利の上昇はどのセクターにどんな効果を及ぼすか
【連載】こたえてください森脇さん
⑨顧客本位の実践より、自身の営業成績を優先している方が評価されていると感じる
三菱UFJ銀行の売れ筋トップに「日経225」、圧倒的なパフォーマンスのアクティブファンドは?
「支店長! 正直なところ顧客本位と顧客満足の違いが分かりません」
いわき信組処分の余波……金融庁は刑事告訴を検討も、地域金融機関を救う「資本参加制度の延長論」に落とす影
みずほ銀行の売れ筋は単位型ファンドの一巡で定番ファンドが復調、意外と高リスクのファンドが人気化
三井住友銀行の売れ筋でランクアップしたファンドは? ランクインした「ライフ・ジャーニー」は期待以上のリターン
【連載】こたえてください森脇さん
⑫元本保証でない商品の販売を嫌がる職員への働きかけ
長野市vs松本市"不仲説"を乗り越え統合の八十二銀・長野銀が、「もう取引しない」と立腹の取引先と雪解けに至るまで
三井住友銀行の売れ筋でランクアップしたファンドは? ランクインした「ライフ・ジャーニー」は期待以上のリターン
1000億円規模で新規設定された「野村日本バリュー厳選投資」、新規設定金額は2カ月連続大幅増 =25年10月新規設定ファンド
【連載】こたえてください森脇さん
⑪預かり資産業務に対するマネジメント層の理解が低い
三菱UFJ銀行の売れ筋トップに「日経225」、圧倒的なパフォーマンスのアクティブファンドは?
金融緩和、インフレ、インバウンドで日本の近代美術作品に熱視線?――アート市場の最新動向を銀座画廊界キーパーソンに聞いた
広島銀行の売れ筋に見えるアクティブファンドの魅力、「ラップ型ファンド」にも評価が高まる
みずほ銀行の売れ筋は単位型ファンドの一巡で定番ファンドが復調、意外と高リスクのファンドが人気化
いわき信組処分の余波……金融庁は刑事告訴を検討も、地域金融機関を救う「資本参加制度の延長論」に落とす影
片山さつき新大臣は「資産運用立国」基本線を継承へ!一方、岸田元首相が運用業界につきつけた「注文」とは…
投資信託の「運用損益」プラス顧客率ランキング 
銀行、証券会社以外の選択肢とは?【IFA編】
【連載】こたえてください森脇さん
⑩役席者には収益目標、現場には残高目標。両方を達成するには?
【新連載】プロダクトガバナンス実践ガイド~製販情報連携の背景と事例
①プロダクトガバナンスが注目される背景と製販情報連携の重要性
【連載】こたえてください森脇さん
⑪預かり資産業務に対するマネジメント層の理解が低い
【みさき透】高市内閣で「運用立国」から「投資立国」へのシフトが加速へ
ファンドモニタリングは、どの指標を参照すればいいか
(3)アクティブファンドのモニタリング② α(アルファ)値とβ(ベータ)値
【文月つむぎ】片山さつき新大臣に贈る言葉
銀行・保険会社による暗号資産解禁案、金融庁がにじませた「躊躇」を指摘する声も。その理由とは…?
【文月つむぎ】証券口座乗っ取り被害ゼロへ 金融庁の新監督指針を読み解く
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら