finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

販売担当者の本音に迫る!「今」「将来」の投信資産クラス調査

Ma-Do編集部
Ma-Do編集部
2024.12.18
会員限定
販売担当者の本音に迫る!「今」「将来」の投信資産クラス調査

日々、投信販売の現場で顧客のニーズを聞き、最適な商品を提案する販売会社の担当者。顧客にもっとも近い立場で販売の現場に立つ皆さんが、今、そして将来的にどんな投信を売りたいと考えているのか。各金融機関にアンケートを行い、本音に迫った。(実施期間:11月1日 ~ 11日/有効回答数:88)

圧倒的多数は「外国株式」
「国内株式」は日本経済活性化への期待も

販売会社の担当者が顧客に、「顧客のニーズやポートフォリオを踏まえた上で」を前提に、もっとも売りたい資産クラスについて問うと、図1の結果となった。

1位は過半数を占めた「外国株式(米国株・世界株含む)」。「長期的な成長が期待できる」「圧倒的な信頼性」「長期積立投資に最適」など、長期資産形成の提案に合致する資産クラスだという意見が多数集まった。特に米国株投信は、大統領選や景気の先行きなどの不透明要素すらも「長期投資においてはそこまで懸念されない」という、販売担当者の信頼の高さが浮き彫りになる結果となった。

2位の「国内株式」では、「日本株は割安」という回答が多い中、「日本企業について知ってもらう機会にしたい」「日本市場の好転に期待したい」という、日本経済の活性化を願う意見も散見された。

3位となったのは「バランス型」。「長期保有に向いている」「マーケットの良し悪しに一喜一憂しない分散運用が王道と考える」という意見のもと、選ばれたようだ。

 

顧客のポートフォリオ偏重懸念
将来的には「もっと分散を」

では、「将来的に購入を増やしてほしい資産クラス」はどうか(図2)。こちらも1位は外国株式、2位が国内株式だが、「今」よりも2位との差は大きくない。「外国株式」が選ばれた理由は「今」と大きな違いはないが、一部「日本円以外でも資産を持ってほしい」という分散投資を期待する声もあった。2位の「国内株式」を選んだ理由としては「海外株式(主に米国株)への偏りを軽減するため」という内容が最多で、1・2位の回答は相互に作用しているようにも見受けられ、それが差が縮まった要因のひとつなのかもしれない。

3位には「新興国株式(インドなど単一国の商品を含む)」がランクイン。新興国として名前が挙がったのはインドのみで、注目度の高さがうかがえた。だが、インドだけではなく「世界株や米国株をすでに保有している顧客には、新興国投資の提案が分散につながる」「リスクはあるが、高いリターンを獲得できる可能性がある市場」など、分散投資と今後の成長性への期待の両面から、将来的に提案に組み入れたいと考えられているようだ。

 

 

資産運用会社にも聞いてみた!「増やしてほしい資産クラス」

今回は、組成側である運用会社にもヒアリングを試みた。大前提として、各社とも「顧客のニーズ、投資経験や資産状況に合った商品を提案すること」としながらも、現在のマーケット状況や将来的な可能性を踏まえ、回答してくれた(一部抜粋)。

【今、売ってほしい資産クラス】

外国株式
・中長期的な米国企業の株式リターンはほかのアセットクラスを上回り、日本の投資家の資産形成のコアになるべき資産と考える。
・インデックス・アクティブファンドを含めた分散投資、アセットクラス内でのマネージャー分散を検討することで、強固なポートフォリオ構築が可能。
国内株式
・米国株一辺倒となっている顧客ポートフォリオの改善。
・先進国の中でも割安な日本株市場の活性化のため。
その他「マルチ・アセット」
・幅広い分散投資、専門家によるアセットアロケーション、リスク水準に応じた商品設計で、ソリューションとして提案できる商品だから。

【将来的に、販売の割合を増やしてほしい資産クラス】

外国債券
・中長期的に株式投資とは異なるリスク・リターン特性をもたらすと考える。投資家のすそ野拡大に伴い、株式以外の資産クラスに対応するニーズは当然あるはず。オルタナ系資産
・伝統資産は十分に分散効果が発揮できない市場になってきているため、異なる値動きをする資産クラスの追加が望ましい。
国内株式
・国内投資家の関心が米国株に偏重しているため、リスク分散すべき。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #投資信託

おすすめの記事

個人投資家の力で日本企業を変える──
マネックス・アクティビスト・ファンド、設立5周年
松本大氏が魅力を語る

finasee Pro 編集部

まだ誰も見つけていない“スター候補”企業に投資できる―今、あらためて投資の醍醐味を提示する「クロスオーバー投資」とは

Finasee編集部

1位は「シティグループ米ドル社債/欧米マルチアセット戦略ファンド2024-12」! 債券持ち切り型運用に迷い?(24年12月の外債ファンド)

finasee Pro 編集部

10億円以上の資産家が多いのは山口県、北陸ではNISA活用が進む。県民性から読み解く日本人の投資性向とは?

Finasee編集部

「正しい」資産運用を地域に提供し、獲得した信頼で残高を拡大させていく case of 広島銀行

Ma-Do編集部

著者情報

Ma-Do編集部
ま・どぅへんしゅうぶ
「Ma-Do(Marketing-Do)」は、銀行や証券会社といった金融機関でリテールビジネスに携わるプロフェッショナルに向けた専門誌です。「資産所得倍増プラン」の旗印のもと「貯蓄から資産形成」への機運が高まる昨今、金融機関の資産運用アドバイザーの役割はますます高まっているとともに、リテールのビジネスもさらなる発展が求められています。「Ma-Do」は、投資信託を資産運用のコアとしてアドバイスを行う銀行や証券会社、IFAなどと、運用会社や保険会社をつなぐコミュニティ・メディアとして、金融リテール・ビジネスの発展をサポートする情報を発信しています。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
「支店長! 同行訪問していただく際、緊張してうまく話せなくなってしまいます!」
【連載】こたえてください森脇さん
⑥類似商品との違い、どう説明すればいい?
「オルカン」「日経225」が下がり「S&P500」が浮上する三菱UFJ銀行の売れ筋、株式市場の復調でバランス型は?
中国銀行で「毎月/隔月決算型」株式ファンドの人気高まる、「ROBOPRO」のパフォーマンスも評価
【連載】こたえてください森脇さん
⑤NISA枠の使い切り、「成長投資枠で一括投資」「つみたて投資枠」どちらがいい?
三菱UFJMS証券の売れ筋で「オルカン」が落ちて「日経平均」がジャンプアップ
令和のナニワ金融?万博でにぎわう大阪府の金融機関事情
【金融風土記】
福岡銀行で国内株アクティブファンドが人気化、「世界半導体投資」と「未来の世界」にも見直し
新刊『海外投資家はなぜ、日本に投資するのか』の著者に聞く、日本株のさらなる可能性
ワイズマン廣田綾子氏
【連載】こたえてください森脇さん
④ネット証券ではなく、自金融機関で投信購入するメリットを説明できない。
信頼たる資産運用アドバイザーには理由(わけ)がある “進化”した米国の資産運用ビジネスから日本が学ぶべき点は何か? 【米国RIAの真実】
令和のナニワ金融?万博でにぎわう大阪府の金融機関事情
【金融風土記】
FPパートナーへの業務改善命令は"FDレポートの保険版"?金融庁が処分にこめた3つのメッセージ
新規設定金額は前月の約4分の1に急減、「逆張り戦略」や「暗号資産」に投資するファンドも登場 =25年7月新規設定ファンド
「支店長! 同行訪問していただく際、緊張してうまく話せなくなってしまいます!」
【連載】こたえてください森脇さん
④ネット証券ではなく、自金融機関で投信購入するメリットを説明できない。
三菱UFJMS証券の売れ筋で「オルカン」が落ちて「日経平均」がジャンプアップ
【連載】こたえてください森脇さん
⑥類似商品との違い、どう説明すればいい?
福岡銀行で国内株アクティブファンドが人気化、「世界半導体投資」と「未来の世界」にも見直し
中国銀行で「毎月/隔月決算型」株式ファンドの人気高まる、「ROBOPRO」のパフォーマンスも評価
信頼たる資産運用アドバイザーには理由(わけ)がある “進化”した米国の資産運用ビジネスから日本が学ぶべき点は何か? 【米国RIAの真実】
【連載】こたえてください森脇さん
④ネット証券ではなく、自金融機関で投信購入するメリットを説明できない。
【文月つむぎ】"フィーベース信仰"に一石? IFA団体が世に問う「顧客本位の新常識」とは
FPパートナーへの業務改善命令は"FDレポートの保険版"?金融庁が処分にこめた3つのメッセージ
第12回運用資産に関わる常識を疑え!(その1)
銀行預金ではインフレに負けるから投資すべき?
【みさき透】金融庁、FDレポートで外株の回転売買に警鐘 「2、3の事例はアウト」か
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」
第15回 住宅ローン金利の上昇はどのセクターにどんな効果を及ぼすか
「顧客意向」を盾に取る釈明に「喝」!?新FDレポートの見逃せない5つのポイント
DCは本当に「儲からないビジネス」なのか? 業界活性化の糸口はカネではなく「情報」に?
足利銀行の売れ筋トップはバランス型、米国株式ファンドのランクアップが目立つ
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら