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基準価額の二重計算問題、政府の旗振りでついに動き出す? 「一社移行」への課題は

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2023.10.16
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基準価額の二重計算問題、政府の旗振りでついに動き出す? 「一社移行」への課題は

10月3日に開かれた金融審議会「資産運用に関するタスクフォース」の初会合では、運用会社と信託銀行が別々に投資信託の基準価額を計算して照らし合わせる日本独自の慣行、いわゆる「二重計算」の問題が議題に上りました。長年にわたって調整が難航してきた一社計算への移行は、政府の旗振りによってにわかに現実味が強まってきています。議論の経緯と、足元での政官民の動きを整理します。

タスクフォースの初会合では事務局を務める金融庁側が、二重計算問題を念頭に、資産運用の事務と運用の一体的運用が業界の高度化と新規参入の阻害要因になっていると指摘しました。担当者は「運用力向上を図っていく上で、資産運用業の新規参入の促進を目指す取り組みを行っていくべき」との認識を示しました。

また、オブザーバーとして参加している投資信託協会側は、基準価額の算出業務を信託銀行などが単独で引き受ける「一社計算」の実現を見据え、算定ミスに一定の許容幅を設ける「マテリアリティ・ルール」の導入を提言しました。

二重計算は業界内で長年にわたって議論の的となってきた、古くて新しいトピックといえます。問題解消への機運が改めて高まるきっかけとなったのは、金融庁が今年4月に公表した「資産運用業高度化プログレスレポート2023」です。

タスクフォースの初会合では事務局を務める金融庁側が、二重計算問題を念頭に、資産運用の事務と運用の一体的運用が業界の高度化と新規参入の阻害要因になっていると指摘しました。担当者は「運用力向上を図っていく上で、資産運用業の新規参入の促進を目指す取り組みを行っていくべき」との認識を示しました。

また、オブザーバーとして参加している投資信託協会側は、基準価額の算出業務を信託銀行などが単独で引き受ける「一社計算」の実現を見据え、算定ミスに一定の許容幅を設ける「マテリアリティ・ルール」の導入を提言しました。

二重計算は業界内で長年にわたって議論の的となってきた、古くて新しいトピックといえます。問題解消への機運が改めて高まるきっかけとなったのは、金融庁が今年4月に公表した「資産運用業高度化プログレスレポート2023」です。

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著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
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