finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

片山さつき新大臣は「資産運用立国」基本線を継承へ!一方、岸田元首相が運用業界につきつけた「注文」とは…

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2025.10.27
会員限定
片山さつき新大臣は「資産運用立国」基本線を継承へ!一方、岸田元首相が運用業界につきつけた「注文」とは…

片山さつき・金融担当大臣は23日、都内でスピーチし、政府が推進してきた資産運用立国政策を「踏まえて」、強靭な経済の実現へ政策を動員していく考えを打ち出しました。石破前政権と同様、基本線では岸田政権下の立国路線を受け継ぎつつ、そこに独自色を付け加えていく戦略が明確化しつつあります。一方、岸田文雄元首相も同じイベントに登壇し、資産運用業界とアセットオーナーにそれぞれ「注文」を付けました。その内容とは……

■「地域金融力の結集」を強調

全国銀行協会が主催するイベント「MUSUBU! JAPAN DAY -Connecting to Japan’s Markets-」のカクテルレセプションで登壇し、英語でスピーチした片山さつき・金融担当大臣は、大蔵省での経歴や、自民党金融調査会長として岸田政権の「資産運用立国」構想を推進する政策提言を主導してきたことに言及。

その上で、「日本は今、経済変革の新時代へと突入している。我々新内閣は、世界の投資家とともに強靭な経済を築くことに全力を注ぐ。『貯蓄から投資へ』のシフトを推進し、個人が未来に投資できるよう力を与え、国内投資家と海外投資家の双方に新たな機会を作り出していく」と述べました。

 

「日本市場はこれまで以上にオープンで透明性が高くなっている。強固な企業統治、安定した規制、そして最先端のデジタルイノベーションを通じて、日本はグローバルな投資家にとって最高の投資先として位置づけられつつある。『資産運用立国政策』を踏まえ、この目標を達成するために利用可能なあらゆる政策手段を展開していく」と説明。高市政権として年内に策定する地域金融力強化プランに言及し、「地域金融と新たな政策の力を結集させ、経済の潜在力を解き放つ」と語りました。

 

また、人的資本、地域経済、企業競争力の強化を実現するためには、「質の高い資本と高度な専門人材が、大企業だけでなく地域企業にも流れることが不可欠だ」と指摘。持続可能な成長に向けた投資を加速させるために官民の緊密な連携が欠かせないとして、「新たな政策戦略を策定するにあたり、ともにこの道を歩むパートナーである金融機関、ビジネスリーダー、投資家の声に真摯に耳を傾けていく。金融担当大臣として、私は世界の資産運用会社、金融機関、投資家、そして企業が、日本で自信をもって円滑にビジネスを行える環境を整備することにコミットする」と述べました。

 

■岸田氏、資産運用会社とアセットオーナーに「注文」

同じイベントには、岸田文雄元首相も登壇。自らの政権下で始動した資産運用立国政策の実績をアピールした上で、今後の取り組みのポイントとして(1)企業の稼ぐ力の向上(2)M&Aを活用した企業再編の促進(3)地域の持続的成長と地域課題の解決(4)全世代の国民が安定的な資産形成を行うための環境整備の4つを挙げました。

この中で、コーポレートガバナンスコード改定を通じた経営資源配分の説明責任の明確化に触れつつ、「資産運用会社の皆さんには、稼ぐ力のある有望な日本企業を見極め、家計の資産形成を支える良質な運用商品を組成してほしい」と発言しました。

また、「公的アセットオーナーにおいても現在、オルタナティブ投資の拡大に取り組んでいると承知している。これまでは、海外のオルタナ資産を中心に投資を拡大されてきたと思うが、近年、日本企業に投資するPEファンドの投資案件も増えてきており、海外の年金などアセットオーナーの日本への投資意欲も極めて高いと聞いている。ぜひ、公的アセットオーナーの皆さんにおいても、適切なリスク管理のもと、受益者の最善の利益を追求する観点から、日本企業に投資するPEファンドへの出資拡大を検討していただきたい」と述べました。

 

また、金融庁の伊藤豊長官は「年内を目途に地域金融に関連する政策をパッケージ化した『地域金融力強化プランを策定』し、強力に推進していく。資産運用立国の取り組み、地域金融力強化の取り組みを、高市新政権、片山大臣のもとでこれまで以上に強力に進めていく」と発言しました。

■「地域金融力の結集」を強調

全国銀行協会が主催するイベント「MUSUBU! JAPAN DAY -Connecting to Japan’s Markets-」のカクテルレセプションで登壇し、英語でスピーチした片山さつき・金融担当大臣は、大蔵省での経歴や、自民党金融調査会長として岸田政権の「資産運用立国」構想を推進する政策提言を主導してきたことに言及。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #法律・制度

おすすめの記事

「事務職大規模削減」報道で注目のみずほFG、執行役常務CDOが胸の内を語る

川辺 和将

「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>佳作:出口戦略の大切さ【2月13日「NISAの日」記念】

finasee Pro 編集部

マネックス証券で国内株「ブル型」と合わせて「ベア型」がランクイン、「ゴールドプラス」はトップ10陥落

finasee Pro 編集部

「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>佳作:窓口で、ほどく【2月13日「NISAの日」記念】

finasee Pro 編集部

「金利の復活」局面で脚光を浴び始めた債券投資
「情報の非対称性」への依存から脱却できるか

浪川攻

著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
「金利の復活」局面で脚光を浴び始めた債券投資
「情報の非対称性」への依存から脱却できるか
「事務職大規模削減」報道で注目のみずほFG、執行役常務CDOが胸の内を語る
「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>佳作:出口戦略の大切さ【2月13日「NISAの日」記念】
プライベートクレジットと解約設計の整合性を問う
スタイル分析で確認する運用の一貫性と再現性
マネックス証券で国内株「ブル型」と合わせて「ベア型」がランクイン、「ゴールドプラス」はトップ10陥落
【金融風土記】九州一の大都会はどんな様子なの?‟フルスペック”福岡県の金融動向
楽天証券の売れ筋に変化、「S&P500」や「FANG+」が後退してアクティブファンドがランクイン
総合証券モデルの利点は残し、それ以上の価値を生む「合弁会社設立」から見えてくるグループの覚悟 case of 三井住友フィナンシャルグループ/ SMBC日興証券
「銀証連携」の強化と「支社体制」の導入でコンサルティング営業の高度化を加速 case of 東京きらぼしフィナンシャルグループ
「銀証連携」の強化と「支社体制」の導入でコンサルティング営業の高度化を加速 case of 東京きらぼしフィナンシャルグループ
プライベートクレジットと解約設計の整合性を問う
「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>佳作:「あなたが悪いわけじゃない」―その一言が教えてくれた長期投資【2月13日「NISAの日」記念】
【金融風土記】九州一の大都会はどんな様子なの?‟フルスペック”福岡県の金融動向
「金利の復活」局面で脚光を浴び始めた債券投資
「情報の非対称性」への依存から脱却できるか
楽天証券の売れ筋に変化、「S&P500」や「FANG+」が後退してアクティブファンドがランクイン
「事務職大規模削減」報道で注目のみずほFG、執行役常務CDOが胸の内を語る
「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>優秀賞:家族の笑顔を見るために【2月13日「NISAの日」記念】
スタイル分析で確認する運用の一貫性と再現性
マネックス証券で国内株「ブル型」と合わせて「ベア型」がランクイン、「ゴールドプラス」はトップ10陥落
ふくおかフィナンシャルグループは「資産形成と決済」で日常と未来に寄り添う次のステージへ
~「投信のパレット」7000億円突破と新サービス「vary」
「支店長! ノルマから解放されたいです!」
【金融風土記】九州一の大都会はどんな様子なの?‟フルスペック”福岡県の金融動向
「投資信託で長期投資! エッセイ・コンクール」<実務者部門>結果発表!【2月13日「NISAの日」記念】
笛吹けど踊らぬ“あの話”がついに動き出す?「高市一強」時代に金融庁が攻勢に出る5領域とは
中国銀行の売れ筋に新規取り扱いファンドが続々ランクイン、「WCM世界成長株厳選ファンド」が第2位に
「銀証連携」の強化と「支社体制」の導入でコンサルティング営業の高度化を加速 case of 東京きらぼしフィナンシャルグループ
総合証券モデルの利点は残し、それ以上の価値を生む「合弁会社設立」から見えてくるグループの覚悟 case of 三井住友フィナンシャルグループ/ SMBC日興証券
プライベートクレジットと解約設計の整合性を問う
福岡銀行で「netWIN」や「米国成長株投信」を再評価、一方で国内高配当株や純金ファンドの人気も継続
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら