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DCは本当に「儲からないビジネス」なのか? 業界活性化の糸口はカネではなく「情報」に?

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2025.08.12
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DCは本当に「儲からないビジネス」なのか? 業界活性化の糸口はカネではなく「情報」に?

金融庁が公表した「資産運用サービスの高度化に向けたプログレスレポート2025」。前身の「資産運用業高度化プログレスレポート」(旧レポート)の最終版が主に投資信託などリテールの分野と、確定給付年金(DB)などアセットオーナーにフォーカスしていたのに対し、今回は確定拠出年金(DC)の業界構造の分析とその課題にも踏み込んでいます。DCはどうして業界関係者から「儲からないビジネス」と言われるのか。当局は業界構造が抱える問題のどこに切り込み、どの部分に「あえて切り込まなかった」のか、新レポートを読み解きます。

 

DC業界のビジネスモデルと収益構造の課題

一般的に、私的年金に携わる金融機関内の熱量を比較すると、DC部門よりもDB部門の方にエネルギーを注いでいる傾向があるようです。「DCは業者にとって『うまみ』が少ない」(元メガバンク幹部)という認識が広がっていることが、金融機関内の温度差の一因となっているのかもしれません。

今回のレポートは、DCの業界がどのようなプレーヤーで構成されているのか、お金の流れとともに改めて端的に整理し、各事業者が持続的なビジネスを構築するうえで立ちはだかる課題を、浮き彫りにしようとしています。

 

DC業界のビジネスモデルと収益構造の課題

一般的に、私的年金に携わる金融機関内の熱量を比較すると、DC部門よりもDB部門の方にエネルギーを注いでいる傾向があるようです。「DCは業者にとって『うまみ』が少ない」(元メガバンク幹部)という認識が広がっていることが、金融機関内の温度差の一因となっているのかもしれません。

今回のレポートは、DCの業界がどのようなプレーヤーで構成されているのか、お金の流れとともに改めて端的に整理し、各事業者が持続的なビジネスを構築するうえで立ちはだかる課題を、浮き彫りにしようとしています。

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著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
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