2024年は中央銀行による金融正常化が進展
――2024年のマーケットについての総括からお願いします。
2024年は、新興国に続いて先進国の中央銀行が金融緩和を開始しました。その一方で日本は金融引き締めに転じましたが、それまでの超低金利状況の是正という面を考慮すると、グローバルでは中央銀行の金融政策正常化の年だった、といえるでしょう。
2025年、いよいよ第2期トランプ政権がスタートする。すでに公約として掲げた政策が金融市場に影響を及ぼしているが、政権の本格始動に伴い、マーケットは政策が経済やインフレ、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に与える影響を見極めながら変動するボラタイルな展開となることが予想されている。そうした環境下、グローバルマーケットの動向から債券市場の見通しまでについて、米国で100年の歴史を有する資産運用会社MFSで債券運用部門共同最高投資責任者(Co-CIO)を務めるピラー・ゴメス・ブラボー氏に聞く(前編)。
――2024年のマーケットについての総括からお願いします。
2024年は、新興国に続いて先進国の中央銀行が金融緩和を開始しました。その一方で日本は金融引き締めに転じましたが、それまでの超低金利状況の是正という面を考慮すると、グローバルでは中央銀行の金融政策正常化の年だった、といえるでしょう。