finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

千葉銀行が投資家に人気の理由とは? 株価が5年で2.7倍、PBRは1倍目前に

若山 卓也
若山 卓也
金融ライター
2024.08.27
会員限定
千葉銀行が投資家に人気の理由とは? 株価が5年で2.7倍、PBRは1倍目前に

新NISAのスタート、日経平均株価の史上最高値更新、日銀の国内マイナス金利政策の解除など、日本経済がさまざまな局面を迎えている昨今、Finasee編集部が厳選した「躍進する日本企業」を紹介していくシリーズ。今回は「千葉銀行」について解説します。

千葉銀行の改革が進んでいます。仕組債の販売を巡る行政指導をきっかけに、同行はガバナンスの強化に乗り出しました。内部および証券子会社の管理を強化し、販売体制の改善に着手しています。

改革は経営陣にも及びます。頭取を監査部門および経営改善室の担当役員とし関与を深めたほか、取締役会の議長を社外取締役へ変更しました。また取締役の任期は2年から1年へ短縮されています。代表取締役には、同行として初めて女性が選任されたことも話題です。

販売方針を転換する千葉銀行ですが、収益力は健在です。銀行本来の業務の利益を示す業務純益は、2023年度も全国の地銀で首位となりました。首位は2023年度で3期連続です。

【地方銀行の業務純益 上位3行(単体、2023年度)】
・千葉銀行:831億円
・横浜銀行:738億円
・福岡銀行:681億円

出所:全国地方銀行協会 地方銀行の決算

千葉銀行は株式市場でも人気です。時価総額は地銀トップクラス、PBRも銀行株としては高水準です。

なぜ千葉銀行は投資家に人気があるのでしょうか。理由を探ってみましょう。

千葉県でシェア圧倒的 規模は地銀で首位級

まずは千葉銀行の概要を紹介します。

千葉銀行は1943年に設立された地方銀行です。店舗は千葉県が中心ですが、東京都に15店舗を持つほか、埼玉県や茨城県、また大阪府にも店舗を構えます。海外の支店および駐在員事務所は香港やニューヨークなど6拠点を持ちます(2024年3月)。

千葉銀行の強みは、地盤である千葉県の良好な経済状況にあります。

千葉県の人口は全国6位の628万人(2022年10月)、県内総生産は全国7位の21兆円(2020年、名目)です。県内総生産は、産業項目別のすべてで全国10位以内にランクインしています。多くの製造業が拠点を持つ工業地帯であり、農業や水産業も盛んです(出所:千葉県 千葉県の財政状況と県債について)。

そんな千葉県において、千葉銀行のシェアは圧倒的です。預金は28%、貸出金は40%のシェアを握っています。近年は他行が法人融資も扱う総合店舗を減少させた影響から、千葉県における総合店舗シェアは6割に高まりました(出所:千葉銀行 決算説明会資料)。

強固な営業基盤を持つ千葉銀行は、地方銀行の中でトップクラスの規模を持っています。

【千葉銀行のバランスシート(単体、2024年3月期)】
・総資産:21兆2272億円(地銀2位)
・貸出金:12兆7680億円(同2位)
・有価証券:2兆8768億円(同7位)
・預金:15兆9516億円(同2位)

出所:全国地方銀行協会 地方銀行の決算

千葉銀行の改革が進んでいます。仕組債の販売を巡る行政指導をきっかけに、同行はガバナンスの強化に乗り出しました。内部および証券子会社の管理を強化し、販売体制の改善に着手しています。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
次のページ 粗利益が16年ぶり最高
1 2 3

関連キーワード

  • #地域金融機関

おすすめの記事

広島銀行の売れ筋トップを独走する「ポラリス」と第2位を継続する「世界経済インデックスファンド」の魅力

finasee Pro 編集部

プライベートクレジットは銀行の代替なのか― 世界では「銀行×ファンド」の融資モデルが広がる

木村 大樹

責任準備金対応債券の指針改正案と減損処理の関係をめぐる誤解

岡本 修

みずほ銀行の販売額トップ10にみるリスク管理重視の姿勢、バランス型ファンドの販売額が相対的に向上

finasee Pro 編集部

「支店長! お客さまから商品選びを丸投げされてしまいます!」

森脇 ゆき

著者情報

若山 卓也
わかやま たくや
金融ライター
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
「支店長! お客さまから商品選びを丸投げされてしまいます!」
三菱UFJ銀行で「日経225」の評価が一段高、バランス型の「ウェルス・インサイト・ファンド」もランクアップ
国債に減損処理が必要なのか
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント
小林悦子社長インタビュー
プロの知恵を結集し投資未経験層の背中を押す
【動画】連続講義「オルタナティブ投資 発展の歴史」
①はじめに~オルタナティブ投資とは何か?~
「支店長! 同行訪問していただく際、緊張してうまく話せなくなってしまいます!」
「国債でも減損処理しなければならないケースがある」とは?
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
③ 金融行政に本部が過剰反応?対面金融機関の役割とは
日証協会長がNISA再拡充で「立国議連の後押し」に謝意、こどもNISAを口座増の“起爆剤”に
【動画】預かり資産ビジネス新時代! ~投資商品から資産運用サービスへ~
「支店長! お客さまから商品選びを丸投げされてしまいます!」
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」
第18回:40年ぶりの運賃区分統合実施!JR東日本の運賃改定が各セクターに及ぼす影響は?
三菱UFJ銀行で「日経225」の評価が一段高、バランス型の「ウェルス・インサイト・ファンド」もランクアップ
「オルカン」独走が続くも「国内株式」に継続的な資金流入、パフォーマンスは「国内・小型・成長株」が突出=26年2月投信概況
三井住友銀行の売れ筋不変に感じられる投資家の警戒感、バランス型「ライフ・ジャーニー」がランクイン
「人工知能×資産運用立国」メガバンクが進めるAIトランスフォーメーションの現在地
「日本が暗号資産ETF取引のハブに」――GFTNグループCEO単独インタビュー
みずほ銀行の販売額トップ10にみるリスク管理重視の姿勢、バランス型ファンドの販売額が相対的に向上
野村證券の人気ファンドは高リターンにシフト、「のむラップ・ファンド」がトップ10から消える
投信ビジネスに携わる金融のプロに聞く!「自分が買いたい」ファンド【アクティブファンド編】
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」
第18回:40年ぶりの運賃区分統合実施!JR東日本の運賃改定が各セクターに及ぼす影響は?
【金融風土記】九州一の大都会はどんな様子なの?‟フルスペック”福岡県の金融動向
プライベートクレジットと解約設計の整合性を問う
「銀証連携」の強化と「支社体制」の導入でコンサルティング営業の高度化を加速 case of 東京きらぼしフィナンシャルグループ
野村證券の人気ファンドは高リターンにシフト、「のむラップ・ファンド」がトップ10から消える
中国銀行の売れ筋に新規取り扱いファンドが続々ランクイン、「WCM世界成長株厳選ファンド」が第2位に
「支店長! お客さまから商品選びを丸投げされてしまいます!」
総合証券モデルの利点は残し、それ以上の価値を生む「合弁会社設立」から見えてくるグループの覚悟 case of 三井住友フィナンシャルグループ/ SMBC日興証券
「支店長! 私たちが投資信託を販売する目的は何ですか?」
SBI証券の売れ筋にリスク回避姿勢? イラン空爆による原油価格高騰が景気の懸念材料に
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら