finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

投信業界の慣習が一変? 書面決議が必要な「重大な約款変更」の線引き明確化へ

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2023.12.04
会員限定
投信業界の慣習が一変? 書面決議が必要な「重大な約款変更」の線引き明確化へ

「資産運用立国」実現に向けた具体策を協議してきた金融審議会市場制度ワーキンググループ傘下「資産運用に関するタスクフォース」の第4回会合(11月22日開催)では、事務局が提示した報告書案のなかで、投信の「重大な約款変更」に伴う書面決議を運用会社に求めるかどうかの線引きを金融庁として明確化する方針が打ち出されました。当局の狙いはどこにあるのか、議論の経緯・背景とともにポイントを解説します。

今回公表された報告書案では、重大な約款変更に関する線引きの明確化について、次のように記載されています。

投資信託約款の変更について、投資家保護や顧客本位の観点から望ましいと思われる場合であっても、「重大な変更」に該当すると変更手続に大きな負担が生じるため、約款の変更に踏み込みにくく、「重大な変更」の基準を明確化すべきとの指摘がある。

現行の投信法上、投資信託約款の「重大な変更」を行う場合には法定の手続き定められており、その基準として「商品としての基本的な性格を変更させることとなるもの」と定められている。これに関し金融庁において「投資信託に関するQ&A」(平成26年6月)が公表されており、その中で「重大な変更」に該当しないと考えられる場合が類型ごとに具体例として示されている。

顧客の利益に資する変更など、投資家保護に支障のない約款変更について、投資家の負担につながる過重な手続きを回避する観点から、当該Q&Aの更なる明確化を図ることが適当と考えられる。          ※資産運用TF報告書案より抜粋

ここで指摘されている通り、投信の約款を変更するとき、その変更の内容が「重大」である場合には、投信法のルールに基づき、その投信を保有している投資家を対象に書面決議を行うなどの手続きが発生します。

今回公表された報告書案では、重大な約款変更に関する線引きの明確化について、次のように記載されています。

投資信託約款の変更について、投資家保護や顧客本位の観点から望ましいと思われる場合であっても、「重大な変更」に該当すると変更手続に大きな負担が生じるため、約款の変更に踏み込みにくく、「重大な変更」の基準を明確化すべきとの指摘がある。

現行の投信法上、投資信託約款の「重大な変更」を行う場合には法定の手続き定められており、その基準として「商品としての基本的な性格を変更させることとなるもの」と定められている。これに関し金融庁において「投資信託に関するQ&A」(平成26年6月)が公表されており、その中で「重大な変更」に該当しないと考えられる場合が類型ごとに具体例として示されている。

顧客の利益に資する変更など、投資家保護に支障のない約款変更について、投資家の負担につながる過重な手続きを回避する観点から、当該Q&Aの更なる明確化を図ることが適当と考えられる。          ※資産運用TF報告書案より抜粋

ここで指摘されている通り、投信の約款を変更するとき、その変更の内容が「重大」である場合には、投信法のルールに基づき、その投信を保有している投資家を対象に書面決議を行うなどの手続きが発生します。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #金融庁
  • #公募投信

おすすめの記事

「売る」から「支え続ける」へ――「プログレスレポート2026」が示す資産運用サービス改革の現在地

文月つむぎ

【みさき透】資産運用立国プランは残った--内閣官房の新金融戦略、“民権派”からの権力シフトを経て

みさき透

【第1回】株式ファンドは何を見て選ぶのか

八杉 哲史

千葉銀行の売れ筋で株式インデックスファンドがランクアップ、中東紛争の行方次第ではリスクに

finasee Pro 編集部

足利銀行の売れ筋でランクアップは「宇宙」「バリュー」「ジャパン」「ロボ」、次の主役を模索する動き

finasee Pro 編集部

著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
「売る」から「支え続ける」へ――「プログレスレポート2026」が示す資産運用サービス改革の現在地
【第1回】株式ファンドは何を見て選ぶのか
【みさき透】資産運用立国プランは残った--内閣官房の新金融戦略、“民権派”からの権力シフトを経て
「支店長! 正直なところ顧客本位と顧客満足の違いが分かりません」
「支店長! お客さまとの雑談が大切とおっしゃいますが、何を話していいかわかりません。時間もありません!」
DX人材をいかに活用するか?(社内活用、戦略との紐づけ)
「人材がジョブを生む」という逆転の発想
足利銀行の売れ筋でランクアップは「宇宙」「バリュー」「ジャパン」「ロボ」、次の主役を模索する動き
「5営業日以内にうっかり売買しちゃった」場合も慌てないで!
2026年3月期の地銀・第二地銀「預り資産取扱い動向」を読み解く
信託ならではの専門性をオンラインで実現 独自のハイブリッド型チャネル戦略を推進 case of 三井住友信託銀行
【第1回】株式ファンドは何を見て選ぶのか
「売る」から「支え続ける」へ――「プログレスレポート2026」が示す資産運用サービス改革の現在地
広島銀行の売れ筋で「ポラリス」と「世界経済インデックス」が逆転、米国株は「S&P500」より「メジャー・リーダー」
千葉銀行の売れ筋で株式インデックスファンドがランクアップ、中東紛争の行方次第ではリスクに
足利銀行の売れ筋でランクアップは「宇宙」「バリュー」「ジャパン」「ロボ」、次の主役を模索する動き
【みさき透】資産運用立国プランは残った--内閣官房の新金融戦略、“民権派”からの権力シフトを経て
2026年3月期の地銀・第二地銀「預り資産取扱い動向」を読み解く
「支店長! お客さまとの雑談が大切とおっしゃいますが、何を話していいかわかりません。時間もありません!」
GPIFの国内投資を国富の拡大につなげるには――「金利のある世界」で問い直す年金運用
「事業者支援で銀行は儲かるのか?」に対する答えは……新プログレスレポートに見る金融庁の“経産省化現象”
【第1回】株式ファンドは何を見て選ぶのか
「支店長! お客さまとの雑談が大切とおっしゃいますが、何を話していいかわかりません。時間もありません!」
2026年3月期の地銀・第二地銀「預り資産取扱い動向」を読み解く
【金融風土記】一筋縄ではいかない「晴れの国」、岡山県の金融動向とは
「骨太の方針・日本成長戦略」と家計の資産形成――問われる「貯蓄から投資へ」の先

デジタル時代における地方銀行の勝ち筋
- アンケートから読み解く顧客行動とAI活用の方向性 -
マン・グループの洞察シリーズ⑲
AI投資ブーム:いずれ調整を余儀なくされる
「売る」から「支え続ける」へ――「プログレスレポート2026」が示す資産運用サービス改革の現在地
「事業者支援で銀行は儲かるのか?」に対する答えは……新プログレスレポートに見る金融庁の“経産省化現象”
広島銀行の売れ筋で「ポラリス」と「世界経済インデックス」が逆転、米国株は「S&P500」より「メジャー・リーダー」
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら