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2.個別ファンドに対する規制の動き
2016年の米証券取引委員会(SEC)による
オープンエンド型公募ファンドの流動性リスク管理規則
2016年10月13日にSECはミューチュアルファンド(投資信託)の流動性リスク管理規則を公表した。MMF(Money Market Fund)*9やETFを除く公募によるオープンエンド・ファンドに流動性リスク管理プログラムを導入し、流動性リスクや投資家による解約がファンドにおける既存投資家の利益に著しい希薄化をもたらすリスクを最小化することを目的としている。そのため、スイング・プライシング(Swing Pricing)の導入も認められた(が義務ではなく任意である)。
なお、MMFに対する規制も並行して策定されているが本コラムでは割愛する。