止まらない米国の長期金利上昇 今後の行方を占うポイントは
――米国の10年債利回りは8月1日以降、4%を超える水準で推移していますが、長期金利が6~7月の3.7%台から上昇してきた背景を教えてください。また、長期金利はインフレの減速とともにいずれ低下していくのでしょうか。
米国を中心にして急速な利上げが開始されたから1年余りが経過し、実体経済への影響にも注目が高まっている。その一方で中国では不動産市場の低迷から景気腰折れに対する懸念が上がっており、グローバル経済は岐路に立たされているといえるだろう。そこで、インベスコ・アセット・マネジメントのグローバル・マーケット・ストラテジストである木下智夫氏に、米国と中国を中心にマクロ経済の見通しについて解説いただいた。 ※本記事は10月6日開催の「オルイン 機関投資家フォーラムin大阪」でのセッション「ストラテジストに聞く! 市場に漂う2つの影、中国景気不安と米長期金利上昇の行方」の内容をもとに採録しました。
――米国の10年債利回りは8月1日以降、4%を超える水準で推移していますが、長期金利が6~7月の3.7%台から上昇してきた背景を教えてください。また、長期金利はインフレの減速とともにいずれ低下していくのでしょうか。