「配当払出型」か「資産成長型」かは、その次の話

そのうえで考えたいのが、投資先から得られた配当をどうするかという点である。

今回の商品では、「配当払出型」は年4回決算を行い、経費等を差し引いた配当等収益を原則として分配する。一方、「資産成長型」は年1回決算で、分配を抑えながらファンド内で運用を続ける。なお、「配当払出型」といっても、あらかじめ一定額の分配を目指す商品ではない。ファンドが受け取った配当等収益をもとに分配するため、分配額はその時々の収益によって変わる。

では、どちらを選べばよいのか。判断の軸は比較的シンプルだ。

老後などに向けて資産を増やしている段階なら、基本的には「資産成長型」の方が目的に合いやすい。得られた収益をファンド内で運用し続けることで、複利効果を活かしやすいためだ。一方、退職後など、すでに積み上げた資産から定期的な収入を得たいのであれば、「配当払出型」が選択肢になる。

なお、両ファンドともNISAの成長投資枠の対象である。「配当払出型」でも、販売会社によっては分配金を再投資することができるが、NISA口座で再投資する場合、その買付分は新たに年間投資枠を使うことになる。資産形成が目的で、そもそも分配金を受け取る必要がないのであれば、ファンド内で運用を続ける「資産成長型」の方がシンプルだ。

一方、「配当払出型」で分配金を受け取りたい場合は「受取」を選択すれば、NISA口座では普通分配金を非課税で受け取ることができる。定期的な収入を得ることが目的なら、こちらの使い方が分かりやすい。

つまり、高配当株に投資したいかどうかとは別に、今の自分が資産を「育てる」段階なのか、「使う」段階なのかで考えるとよい。