finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

企業型確定拠出年金で従業員の資産形成を後押し! 花王、NTTなど47社がDCエクセレントカンパニー2025に認定

finasee Pro 編集部
finasee Pro 編集部
2025.04.18
会員限定
企業型確定拠出年金で従業員の資産形成を後押し! 花王、NTTなど47社がDCエクセレントカンパニー2025に認定

4月8日、特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会(通称、NPO法人DC・iDeCo協会)は、「DCエクセレントカンパニー認定制度 発表会」をオンラインで開催。約60人の参加者が視聴するなか、今年度の認定企業47社が発表された。

DCエクセレントカンパニー表彰制度とは

NPO法人DC・iDeCo協会は、確定拠出年金制度の健全な発展と加入者の資産形成支援をミッションとして掲げ、2001年の設立から一貫して制度導入企業や個人向けに情報提供や教育活動を行っている。         

中でも注目されるのが、2010年からスタートした「DCエクセレントカンパニー表彰制度」。表彰を通じて、企業型確定拠出年金(企業型DC)の制度運営において優れた事業会社を評価する取り組みだ。自薦・他薦を問わないエントリー形式で、「継続教育」「ガバナンス」の2部門を設けている。2018年からは厚生労働省と企業年金連合会が後援に加わった。

 
出所:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会「DCエクセレントカンパニー認定企業 発表会」資料
 

オンライン発表会の冒頭、同協会の理事兼主任研究員を務める大江加代氏は、表彰の目的について「制度導入事業主は加入者本位の制度運営が求められる。カギとなるのは継続投資教育とガバナンス。表彰を通じて優れた取り組みの継続と普及を促していきたい」と語った。

また表彰によるメリットとして、①DC担当者の取り組みが経営層の共感を得て、企業価値を高める施策として発展すること、②従業員が企業からが受ける資産形成支援の価値を実感し、より積極的な制度活用につながること、③効果的な運営手法が他社の実践に活かされ、加入者全体の資産形成支援の充実化が進むこと、などを挙げた。

認定制度導入、落選企業にも奨励賞授与へ

2025年の応募・審査の流れは次の図の通り。

 
出所:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会「DCエクセレントカンパニー認定企業 発表会」資料
 

前年度からの変更点は大きく2点。

1つは「認定」の枠組みの導入。企業が取り組むべき具体的なアクションを明示し、その重要性にあわせた配点基準を策定。評価プロセスの透明性を高めた。DC担当者は事前に到達レベルを確認できるだけでなく、応募前に認定取得の可能性を見極められる。効率的な申請が可能となった。

もう1つは、企業の取り組みを幅広く評価する「奨励賞」の新設。DCエクセレントカンパニー2025では、認定審査を経て表彰審査を希望した企業に対し、選考を行う。秀逸な企業には優秀賞、それ以外の企業に奨励賞を授与することで、応募そのものが評価される仕組みだ。

「多くの企業が応募しやすく、応募のアクションが報われる仕組みにすることで、企業型DCの健全な制度運営を応援したい」と大江氏は今回の変更の狙いを説明した。

「DCエクセレントカンパニー2025」認定企業が決定

今回認定を受けた企業は、継続教育部門31社、ガバナンス部門16社の計47社。両部門での認定を受けた企業は14社となった。以下に認定企業を紹介する。

●DCエクセレントカンパニー2025認定企業

<継続教育部門(31社)>
J.フロントリテイリング株式会社
TIS株式会社
株式会社URコミュニティ
愛知製鋼株式会社
曙ブレーキ工業株式会社
伊藤忠商事株式会社
沖電気工業株式会社
花王株式会社
株式会社コア
サントリーホールディングス株式会社
城南信用金庫
株式会社新宮運送
有限会社新和自動車
大日本印刷株式会社
大和ハウス工業株式会社
株式会社電通総研IT
常磐運輸株式会社
独立行政法人都市再生機構
日本インベスターズ・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社
日本電信電話株式会社
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
姫路西配送センター事業協同組合
株式会社兵庫物流
ファイザー株式会社
ファイザーR&D合同会社
富士通株式会社/富士通企業年金基金
社会医療法人ペガサス
株式会社ミツバ
株式会社三菱UFJ銀行
ヤマト運輸株式会社
株式会社レオパレス21

<ガバナンス部門(16社)>
TIS株式会社
アズビル株式会社
伊藤忠商事株式会社
沖電気工業株式会社
花王株式会社
医療法人 協愛会
サントリーホールディングス株式会社
大日本印刷株式会社
大和ハウス工業株式会社
日本電信電話株式会社
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
ファイザー株式会社
ファイザーR&D合同会社
社会医療法人 ペガサス
株式会社ミツバ
ヤマト運輸株式会社

大江氏は発表会の締めくくりで、「昨今の企業におけるウェルビーイング重視の流れは追い風。協会として多くの企業へ表彰制度の活用を促し、企業型DC加入者の支援につなげたい」と展望を語った。来る7月11日にはDCエクセレントカンパニー優秀賞・奨励賞の表彰式が開催される予定だ。

※参考:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会「認定企業一覧」

4月8日、特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会(通称、NPO法人DC・iDeCo協会)は、「DCエクセレントカンパニー認定制度 発表会」をオンラインで開催。約60人の参加者が視聴するなか、今年度の認定企業47社が発表された。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

おすすめの記事

みずほ銀行の売れ筋で強まる「バランス型」人気、株式ファンドをけん引する優れたパフォーマンスのファンドは?

finasee Pro 編集部

大和証券の売れ筋トップ3でパフォーマンスが際立つファンドは? 

finasee Pro 編集部

【連載】投信ビジネスのあしたはどっちだ
アフターフォローはなぜ定着しないのか

生井澤 浩

野村證券の売れ筋にみえる積極的なリスクテイク姿勢、売れ筋ランキングをかけ上がったファンドとは?

finasee Pro 編集部

日本資産運用基盤の大原氏が思い描く「ETFホワイトレーベル」の先の未来とは?

川辺 和将

著者情報

finasee Pro 編集部
ふぃなしーぷろへんしゅうぶ
「Finasee」の姉妹メディア「Finasee PRO」は、銀行や証券会社といった金融機関でリテールビジネスに携わるプロフェッショナルに向けたオンライン・コミュニティメディアです。金融行政をめぐる最新動向をはじめ、金融機関のプロフェッショナルにとって役立つ多様なコンテンツを日々配信。投資家の皆さんにも有益な記事を選りすぐり、「Finasee」にも配信中です。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
大和証券の売れ筋トップ3でパフォーマンスが際立つファンドは? 
野村證券の売れ筋にみえる積極的なリスクテイク姿勢、売れ筋ランキングをかけ上がったファンドとは?
【連載】投信ビジネスのあしたはどっちだ
アフターフォローはなぜ定着しないのか
みずほ銀行の売れ筋で強まる「バランス型」人気、株式ファンドをけん引する優れたパフォーマンスのファンドは?
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
② 投信窓販において収益性と顧客本位をどう両立させるか
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
③ 金融行政に本部が過剰反応?対面金融機関の役割とは
松井証券の売れ筋にみる優れた世界厳選株式ファンドとは? ピクテと三菱UFJの「純金ファンド」の違いは?
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
① 「長期・積立・分散」だけが顧客本位なのか
楽天証券の売れ筋「米国株」にみるパフォーマンス格差、「高配当株(SCHD)」不振の理由は?
「支店長! 一般職に投信のセールスをしろとおっしゃいますが、日常業務が忙しくてとても無理です!」
松井証券の売れ筋にみる優れた世界厳選株式ファンドとは? ピクテと三菱UFJの「純金ファンド」の違いは?
日本資産運用基盤の大原氏が思い描く「ETFホワイトレーベル」の先の未来とは?
野村證券の売れ筋にみえる積極的なリスクテイク姿勢、売れ筋ランキングをかけ上がったファンドとは?
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
① 「長期・積立・分散」だけが顧客本位なのか
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
③ 金融行政に本部が過剰反応?対面金融機関の役割とは
大和証券の売れ筋トップ3でパフォーマンスが際立つファンドは? 
【連載】投信ビジネスのあしたはどっちだ
アフターフォローはなぜ定着しないのか
楽天証券の売れ筋「米国株」にみるパフォーマンス格差、「高配当株(SCHD)」不振の理由は?
年金機構の業務報告ににじむ法改正後への懸念、そして年金保険料の納付率が低い都道府県は…
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
② 投信窓販において収益性と顧客本位をどう両立させるか
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
① 「長期・積立・分散」だけが顧客本位なのか
「支店長! 一般職に投信のセールスをしろとおっしゃいますが、日常業務が忙しくてとても無理です!」
【文月つむぎ】伊藤豊氏が金融庁長官に就任へ 
知っておきたい新長官&3局長の横顔
新プログレスレポートと金融庁幹部人事の背景を読む、キーワードは「官邸の弱体化」と「尻に火が付いた暗号資産対策」
【オフ座談会vol.6:かやば太郎×本石次郎×財研ナオコ】
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
③ 金融行政に本部が過剰反応?対面金融機関の役割とは
【特別対談】本音で語る“顧客本位”の理想と現実 現場と行政の対話が照らす「これからの投信窓販」
② 投信窓販において収益性と顧客本位をどう両立させるか
三菱UFJMS証券の売れ筋にみえる国内株式ファンドへの期待、物価高で苦しむ年金生活者を支えるファンドとは?
外貨関連を軸に多彩なサービスを展開顧客の信頼を勝ち取る「総資産アプローチ」case of SMBC信託銀行
【みさき透】金融庁はなぜ毎月分配型に「免罪符」を与える気になったのか
【連載】投信ビジネスのあしたはどっちだ
資産形成を達成した後…「次なる課題」
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら