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いま改めて考える
国内プライベートエクイティの投資機会と活用可能性①

Part1 目的は「収益源」のみにあらず 進化する地域金融機関の国内プライベートエクイティ投資

finasee Pro 編集部
finasee Pro 編集部
2023.12.22
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いま改めて考える<br />国内プライベートエクイティの投資機会と活用可能性①

国内の非上場企業を対象としたプライベートエクイティ(PE)投資は、オルタナティブ資産としての歴史が長く、多くの地域金融機関に採用されている資産クラスだ。
PE投資とはバイアウト・ファンド、ベンチャーキャピタルファンド、企業再生ファンド、ディストレストファンドなどを包含する言葉だが、地域金融機関の間に広く普及しているのはバイアウト・ファンドとベンチャーキャピタルであり、さらに本誌のテーマでもある「外部ファンド活用」の観点では、バイアウト・ファンドによる純投資が中心だ。
本特集では、国内PE市場の現状を俯瞰するとともに、地域金融機関における収益補強策やポートフォリオ運用の観点から、その投資機会を改めて整理する。
また、地域金融機関が自ら投資子会社を立ち上げるケースも増えていることから、外部ファンドの知見を自行のビジネスにどう活かすか、といった視点でも投資意義を探っていく。

Part1 目的は「収益源」のみにあらず 
進化する地域金融機関の国内プライベートエクイティ投資

地域金融機関の身近な存在に成長した
国内プライベートエクイティ・ファンド

地域金融機関の間で、国内プライベートエクイティ(PE)投資の存在感が高まっている。資金運用の観点からPEファンドに資金を投じる従来の活用法に加えて、自ら投資子会社を設立し、地元企業へのエクイティ出資を本業の一環として手掛けるケースも増えているのだ。

2000年代前半の企業再生案件の増加を契機に急速に拡大した国内PE市場は、世界金融危機で一度はマーケットが縮小したものの、2010年代に入り投資資金の流入が再び増勢に転じている。そこで中心的な役割を果たしたのが地域の金融機関だ。

2002年の創業以来、ファンドを運用するジェネラルパートナー(GP)として100件以上の企業投資を手掛けてきたニューホライズンキャピタル(以下、NHC)でマネージングディレクターを務める谷合昌之氏は、地域金融機関によるPE投資の拡大要因として、金融機関経営を取り巻く外部環境が厳しくなることによる後押しが影響していると指摘している。

Part1 目的は「収益源」のみにあらず 
進化する地域金融機関の国内プライベートエクイティ投資

地域金融機関の身近な存在に成長した
国内プライベートエクイティ・ファンド

地域金融機関の間で、国内プライベートエクイティ(PE)投資の存在感が高まっている。資金運用の観点からPEファンドに資金を投じる従来の活用法に加えて、自ら投資子会社を設立し、地元企業へのエクイティ出資を本業の一環として手掛けるケースも増えているのだ。

2000年代前半の企業再生案件の増加を契機に急速に拡大した国内PE市場は、世界金融危機で一度はマーケットが縮小したものの、2010年代に入り投資資金の流入が再び増勢に転じている。そこで中心的な役割を果たしたのが地域の金融機関だ。

2002年の創業以来、ファンドを運用するジェネラルパートナー(GP)として100件以上の企業投資を手掛けてきたニューホライズンキャピタル(以下、NHC)でマネージングディレクターを務める谷合昌之氏は、地域金融機関によるPE投資の拡大要因として、金融機関経営を取り巻く外部環境が厳しくなることによる後押しが影響していると指摘している。

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