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金融庁が突如公表した「証券運用モニタリングレポート」
「日銀の緩和修正に備えよ」の隠れメッセージ?

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2023.09.14
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金融庁が突如公表した「証券運用モニタリングレポート」<br />「日銀の緩和修正に備えよ」の隠れメッセージ?<br />

世界経済や金融政策の先行きを見通しにくい市況下で、難度を増す金融機関の有価証券運用。金融庁は9月8日、地域金融機関における運用状況に関するモニタリング結果を取りまとめた「地域銀行有価証券運用モニタリングレポート」を公表しました。経営陣の関与の下、相場急変時を想定したアクションプラン策定などの対策を徹底するよう各行に求めました。日銀の金融政策に不干渉の立場を維持しながらも、国内での長期金利上昇シナリオに備えるよう、暗に注意を呼び掛ける狙いもにじみます。

「大きな懸念ない」ならば、なぜ公表したか?

金融庁は平常時から実施している各行へのモニタリングに加え、有価証券運用におけるリスクテイク規模が大きい地域金融機関約20行を対象として、2021年後半から23年前半までの2年間にわたって重点的にモニタリングを実施しました。

モニタリングを実施していた22年以降には、米欧など海外の主要中銀が金利の引き上げを進め、外債を保有する地域銀行では多くの含み損が発生しました。金融庁担当者は「多くの市場参加者の想定を上回るスピードで金利が上昇する中で評価損が拡大したことは確かだ」と説明。その上でモニタリング対象の約20行については「総じて経営体力に見合ったリスクテイクが認められ、大きな懸念は確認されなかった」とも説明しました。

とはいえ、モニタリングにおいて特段の懸念が認められないのであれば、あえてこのタイミングで調査結果を公表したのはなぜでしょうか。

「大きな懸念ない」ならば、なぜ公表したか?

金融庁は平常時から実施している各行へのモニタリングに加え、有価証券運用におけるリスクテイク規模が大きい地域金融機関約20行を対象として、2021年後半から23年前半までの2年間にわたって重点的にモニタリングを実施しました。

モニタリングを実施していた22年以降には、米欧など海外の主要中銀が金利の引き上げを進め、外債を保有する地域銀行では多くの含み損が発生しました。金融庁担当者は「多くの市場参加者の想定を上回るスピードで金利が上昇する中で評価損が拡大したことは確かだ」と説明。その上でモニタリング対象の約20行については「総じて経営体力に見合ったリスクテイクが認められ、大きな懸念は確認されなかった」とも説明しました。

とはいえ、モニタリングにおいて特段の懸念が認められないのであれば、あえてこのタイミングで調査結果を公表したのはなぜでしょうか。

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著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
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