finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の基準価額が過去最高値に 資金流入が最も多かったのは?

Finasee編集部
Finasee編集部
2023.07.25
無料
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の基準価額が過去最高値に 資金流入が最も多かったのは?

投資信託評価会社などが毎月公表するランキングデータをもとに、注目ファンドの概要やポイントを解説する「Finaseeファンドウォッチ」。今回は三菱アセット・ブレインズの「投信マーケット概況」より、2023年6月の投資信託全体の資金流出入額・純資産残高ランキングを解説します。

6月はインベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)への資金流入が継続

公募株式投信(ETF除く)の資金流入額は、海外株式型への継続的な資金流入や国内株式型への資金流入により、4851億円となり、2ヵ月ぶりに増加した。

純資産合計は、資金流入額が過去最高の5兆1384億円となったことなどから、前月比5兆4224億円増加の98兆9259億円となり、5カ月連続で過去最高を更新した。

そして、資金流入額が最も多かったのは、「インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)」だった。同ファンドは、株式投資の王道である「成長+配当+割安」を追求して世界のベスト銘柄を厳選。毎月決算型で20年以上の実績を持つ唯一の世界株式ファンドである。

高い実績から2023年になって資金流入が急増し、5月中旬に純資産残高が5000億円を突破。6月も約867億円の資金流入があり、純資産残高は6000億円を超えている。

「世界のベスト」シリーズは毎月分配型だけでなく、年1回決算型もある。分配金をださずに運用しており、複利で長期的に高いリターンが期待できるので、来年から始まる新しいNISAにおすすめだ。

■インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)
基準価額 9182円
信託報酬 1.903%(年率・税込)
純資産残高 6415.07億円

<騰落率>
1カ月  7.09%
3カ月 13.05%
6カ月 23.45%
1年     28.00%

※6月末時点

「(早期償還条項付き)リオープン・ジャパン2301」が繰上償還に

 

資金流出額1位は、「(早期償還条項付き)リオープン・ジャパン2301」だった。同ファンドは外需関連企業や訪日外国人によるインバウンド消費に関連する国内企業の株式に投資するアクティブファンドである。

基準価額が1万2000円以上になった場合には、円建ての短期公社債に投資を行い、安定運用に切り替える。6月の国内株式市場はTOPIXが月間で7.41%上昇。同ファンドの基準価額も7.38%上昇した。

そして、6月16日に基準価額が1万2000円以上となったので、保有株式をすべて売却し、安定運用に切り替えた。今後は円建ての短期公社債に投資を行い安定運用となるが、7月24日に繰上償還となる。

同ファンドは1月25日に新規設定されたので、約6カ月という短期間での償還となった。野村證券1社で販売され、当初設定額は1047億円と、2023年に新規設定した国内公募投資信託(ETF除く)で最大だった。約5年間の運用を予定していたが、国内株式市場の上昇により異例のスピードで償還となったのである。

「(早期償還条項付き)リオープン・ジャパン2301」は、野村證券が単独で販売した。募集期間中のみ販売される単位型の商品で、基準価額が1万2000円に達した時点で償還を迎えるという短期的なタイミングを重視した商品であり、「長期的な資産形成のツール」としてのファンドを期待する時流とは相容れない。

しかし、「投資での成功体験を個人投資家に与える」という意味では有効な商品との見方もある。同ファンドの大規模設定には、野村グループの商品に対する自信と日本株に対する見通しの強さが表れていたといえるだろう。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
次のページ 6月の純資産残高は?
1 2
前の記事
メガバンクで売れている「債券持ちきり運用型ファンド」って?
2023.07.19
次の記事
1兆超えファンドが6本に! 首位はあのファンド 新NISAでどれを買う?
2023.07.26

おすすめの記事

【連載】こたえてください森脇さん
⑨顧客本位の実践より、自身の営業成績を優先している方が評価されていると感じる

森脇 ゆき

三菱UFJ銀行の売れ筋トップに限定追加型「CBファンド」、圧倒的なパフォーマンスから「純金ファンド」がランクイン

finasee Pro 編集部

【文月つむぎ】統合・再編議論の先は? 金融庁WGが照らす地域金融機関の未来

文月つむぎ

三井住友銀行の売れ筋で「S&P500」を抜いて「225」浮上、新ファンド「ディープバリュー戦略」は破壊力抜群

finasee Pro 編集部

みずほ銀行でリスクテイクに慎重姿勢? 売れ筋トップは限定追加型の債券ファンド(為替ヘッジあり)

finasee Pro 編集部

著者情報

Finasee編集部
ふぃなしーへんしゅうぶ
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
【連載】こたえてください森脇さん
⑨顧客本位の実践より、自身の営業成績を優先している方が評価されていると感じる
三菱UFJ銀行の売れ筋トップに限定追加型「CBファンド」、圧倒的なパフォーマンスから「純金ファンド」がランクイン
三井住友銀行の売れ筋で「S&P500」を抜いて「225」浮上、新ファンド「ディープバリュー戦略」は破壊力抜群
【文月つむぎ】統合・再編議論の先は? 金融庁WGが照らす地域金融機関の未来
【連載】こたえてください森脇さん
⑧ゴールベースアプローチを実践するための具体的な会話例は?
「支店長! 高齢者にリスク性商品を販売することは顧客本位から外れませんか?」
資産運用ビジネスの本気度が問われる時代へ、変わる監督行政と業界
7月に発足した金融庁「資産運用課」の課題は  永山玲奈課長に聞く
【地域金融力の現在地-前編】横浜銀行、ひろぎんの目指す地域金融力の形とは?
野村證券の売れ筋で首位に定着する「グロース・オポチュニティ・ファンド」、さらに「半導体」「ゴールド」も追い上げ
【文月つむぎ】日証協の「個人投資家意識調査」を熟読すべし 新規投資家層の早期失望に備えよ
【連載】こたえてください森脇さん
⑧ゴールベースアプローチを実践するための具体的な会話例は?
【地域金融力の現在地-前編】横浜銀行、ひろぎんの目指す地域金融力の形とは?
【地域金融力の現在地-後編】再開発に販路支援、山口FG、愛媛銀行の地域活性化策とは
「支店長! 高齢者にリスク性商品を販売することは顧客本位から外れませんか?」
三井住友銀行の売れ筋で「S&P500」を抜いて「225」浮上、新ファンド「ディープバリュー戦略」は破壊力抜群
資金流入額は5カ月ぶりに1兆円の大台回復、パフォーマンスは「暗号資産関連株」と「純金」=25年9月投信概況
資産運用ビジネスの本気度が問われる時代へ、変わる監督行政と業界
7月に発足した金融庁「資産運用課」の課題は  永山玲奈課長に聞く
【文月つむぎ】日証協の「個人投資家意識調査」を熟読すべし 新規投資家層の早期失望に備えよ
【文月つむぎ】統合・再編議論の先は? 金融庁WGが照らす地域金融機関の未来
みずほ銀行でリスクテイクに慎重姿勢? 売れ筋トップは限定追加型の債券ファンド(為替ヘッジあり)
資産運用ビジネスの本気度が問われる時代へ、変わる監督行政と業界
7月に発足した金融庁「資産運用課」の課題は  永山玲奈課長に聞く
「支店長!融資が第一とおっしゃいますが、投信販売は重要ではないのでしょうか。担当する私たちの仕事が軽視されているように感じます」
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」
第16回 米価高騰の実態は? 飲食・製造・不動産…多セクターに広がる負担
【地域金融力の現在地-前編】横浜銀行、ひろぎんの目指す地域金融力の形とは?
【連載】こたえてください森脇さん
⑧ゴールベースアプローチを実践するための具体的な会話例は?
【文月つむぎ】日証協の「個人投資家意識調査」を熟読すべし 新規投資家層の早期失望に備えよ
地銀協が合併促進策の強化を要望!「3分の1赤字」の高度化会社も規制緩和へ【金融審地域金融力WGレポート】
SBI証券で「ゴールドファンド」を上回る運用成績の株式ファンドがランクイン、高分配の「WCM」もランクアップ
「支店長! 高齢者にリスク性商品を販売することは顧客本位から外れませんか?」
唐突感ある「地域金融力」の論点化、金融庁の狙いの"ウラのウラ"を探る【オフ座談会vol.8:かやば太郎×本石次郎×財研ナオコ】
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら