finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

オルカンの純資産残高が1兆1千億超え 日本株ファンドの動向は?

Finasee編集部
Finasee編集部
2023.06.26
無料

日経インデックスからの資金流出が目立つ

 

資金流出額トップ10では、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが目立った。1位の「日経225ノーロードオープン」からは、約389億円の資金が流出している。5月の日経平均株価は月間で2031円44銭(約7%)上昇し、2020年11月から2021年3月以来、2年2ヵ月ぶりに5ヵ月連続の上昇となった。経済の安定性などに着目した海外投資家による日本株への資金流入が続き、日経平均株価はバブル崩壊後の最高値を更新した。

4月末の金融政策決定会合で、植田日銀総裁が緩和に対して「ハト派」のスタンスをとり、市場予想よりも積極的だったことから、月初から日本株式は大きく買われた。月中旬には、日本株が1年半ぶりに心理的節目である3万円台を回復し、海外投資家を中心とした買いの動きが活発化。その後、日経平均株価は1990年以来、約33年ぶりに連日の高値更新となった。

日経平均株価の上昇は、景気回復への期待や円安による輸出企業の業績向上など、さまざまな要因が重なった結果だと考えられる。しかし、ロシアのウクライナ侵攻や中国の景気減速などのリスク要因も懸念されており、今後の株価動向は不透明である。

また、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売りが増える傾向にある。6月も日経平均株価は高値圏で推移しているが、株価が上昇する局面では日経平均株価を対象とするインデックスファンドの売りが増える可能性は高いだろう。

■日経225ノーロードオープン
基準価額 2万2552円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2005.93億円

<騰落率>
1カ月  7.05%
3カ月 13.50%
6カ月 11.44%
1年     14.98%

※5月末時点

5月の純資産残高1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」

 

5月の純資産残高1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の2兆1127.44億円だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。米国株は世界株式に出遅れているイメージがあるものの、同ファンドは円換算ベースのS&P500種株価指数を対象にしているので、パフォーマンスは好調だ。6月に入っても基準価額の上昇は続き、19日の基準価額は2万2254円と設定来高値を更新している。好調なパフォーマンスを背景に、高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万875円
信託報酬 0.09372%(年率・税込)
純資産残高 2兆1127.44億円

<騰落率>
1カ月  6.1%
3カ月  8.7%
6カ月  7.7%
1年    11.8%

※5月末時点

 文/山下 耕太郎

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1 2
前の記事
日経平均の上昇率が世界一に。メガバンクで今「債券ファンド」が売れてる理由
2023.06.22
次の記事
エヌビディア特需? 半導体関連が首位に 投資信託最新ランキング
2023.06.29

おすすめの記事

【文月つむぎ】伊藤豊氏が金融庁長官に就任へ 
知っておきたい新長官&3局長の横顔

文月つむぎ

第11回 投資信託選びの常識を疑え!(その3)
ターゲットイヤー・ファンドは万人向き?

篠原 滋

日本初のハンセンテック指数連動ETFが東証上場―注目浴びる“中国テック株”が投資の選択肢に

Finasee編集部

静銀ティーエム証券の売れ筋で際立つパフォーマンスをみせた「モノポリー戦略株式」とは?

finasee Pro 編集部

【金融風土記】宮崎県には地方創生の「優等生」も! 地域金融機関の集約が進む

佐々木 城夛

著者情報

Finasee編集部
ふぃなしーへんしゅうぶ
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
【文月つむぎ】伊藤豊氏が金融庁長官に就任へ 
知っておきたい新長官&3局長の横顔
静銀ティーエム証券の売れ筋で際立つパフォーマンスをみせた「モノポリー戦略株式」とは?
【金融風土記】宮崎県には地方創生の「優等生」も! 地域金融機関の集約が進む
【連載】投信ビジネスのあしたはどっちだ
資産形成を達成した後…「次なる課題」
「支店長! 一般職に投信のセールスをしろとおっしゃいますが、日常業務が忙しくてとても無理です!」
滋賀銀行の売れ筋にみえる「打診買い」、新規ランクインファンドの中で他を圧倒するパフォーマンスを残しているのは?
第11回 投資信託選びの常識を疑え!(その3)
ターゲットイヤー・ファンドは万人向き?
【文月つむぎ】投信だけでなく保険販売でもFDを徹底できるか?知っておきたい「保険業法」改正のポイント
常陽銀行にみる株式ファンドへの逡巡、「相互関税」と「中東緊張」で様子見の中を上値に進むファンドは?
サステナ投資促進策は終わり?「仕分け」の対象になってしまうのか
「支店長! 一般職に投信のセールスをしろとおっしゃいますが、日常業務が忙しくてとても無理です!」
アクティブファンド復権!? 中国銀行で株式アクティブへの期待高まる。「ROBO」と「純金」の評価も向上
ターゲットは“デジタル富裕層”―SMBCグループとSBIグループの新会社設立により「Olive」に新たな“プレミアムクラス”
【連載】投信ビジネスのあしたはどっちだ
資産形成を達成した後…「次なる課題」
静銀ティーエム証券の売れ筋で際立つパフォーマンスをみせた「モノポリー戦略株式」とは?
福岡銀行で「225」人気が衰えた理由は? 「純金」、「USリート」と「世界半導体投資」が人気化
常陽銀行にみる株式ファンドへの逡巡、「相互関税」と「中東緊張」で様子見の中を上値に進むファンドは?
【金融風土記】宮崎県には地方創生の「優等生」も! 地域金融機関の集約が進む
「自立と連携」を掲げて試行錯誤を重ね、確立された「銀証連携」モデルが新時代を拓く case of しずおかフィナンシャルグループ
⑥経営者保証がもたらす問題点と解決策【動画つき】
「自立と連携」を掲げて試行錯誤を重ね、確立された「銀証連携」モデルが新時代を拓く case of しずおかフィナンシャルグループ
投信ビジネスに携わる金融のプロに聞く!「自分が買いたい」ファンド【アクティブファンド編】
【文月つむぎ】投信だけでなく保険販売でもFDを徹底できるか?知っておきたい「保険業法」改正のポイント
【文月つむぎ】「プラチナNISA」という言葉がない!自民党金融調査会の最新提言を読み解く
浪川攻の一刀両断
手数料自由化とファンドラップから見る日本と米国の証券リテール改革の相違
いわき信組の不正を見抜けなかった金融庁、「根本的な人員不足」も背景
トランプ関税の混乱を横目に「戦略的自律」をめざす欧州企業に可能性、「テンバガー・ハンター・ヨーロッパ」の視点とは?
「支店長! 一般職に投信のセールスをしろとおっしゃいますが、日常業務が忙しくてとても無理です!」
「支店長! ゴールベースアプローチをすれば、お客さま本位の提案になるということでよいですか?」
三菱UFJMS証券の売れ筋にみえる国内株式ファンドへの期待、物価高で苦しむ年金生活者を支えるファンドとは?
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら