第一の瞬間「年収への不満」

仕事を頑張っているのに年収が上がらない、物価が上がっているのと同程度の年収アップがされない、というような「年収への不満」は転職の動機として十分です。

「この会社にお世話になっているから」「自分が抜けると職場に迷惑がかかるかも」のような気持ちも分かりますが、あなたの能力に見合う年収が提示されていないとしたらそれは会社があなたの能力を安くつかっているということです。また、物価上昇率に見合う賃上げが行われていないとしたら実質的には給料を減らしているのも同然です。

自分の能力に見合う年収、というのは評価が難しいところかもしれませんが、自分の成長がどう反映されているかはときどき考えてみるべきです。判断しにくい場合は転職情報会社のサービスを活用してみるのもいいでしょう。

物価上昇率についてはシンプルです。2000年の消費者物価指数が100で、2025年は111.9まで上がっていますから、この5年で10%くらい給与が上がっていないとすれば、それは実質マイナスだと考えてもいいのです。

自分の年収が成長に応じてアップすることは私たちのウェルビーイングを強く高める要素ということが分かっています。「もう5年、月給に変化がない」という場合は、転職活動を始めてもいいと思います。

第二の瞬間「仕事への不満」

年収ではなく「仕事の中身に対する不満」が第二の動機として考えられます。例えば、

「自分がやりたい仕事をさせてくれない(人事配置)」
「同じ仕事だけさせられて成長するチャンスがない」「もっと追い込んだ仕事をして、自分の成長の余地を高めたい(キャリアアップモデルの不満)」
「尊敬でき、目標となる上司がいない(ロールモデルの不在)」
「自分の成長を会社が適切に評価してくれない(人事評価)」

などなど、理由がいくつか考えられますが、自分の成長を感じられない、あるいは評価されないのはあまりウェルビーイングの高い状態ではありません。

あなたにもし、はっきりとした仕事の目標があるのなら転職を考えてもいいでしょう。

ただし、面談が行われる会社であれば一度は上司に相談して、自分のステップアップを会社がどう考えているか確かめてからでもいいでしょう。