finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

快進撃を見せる「Olive」―新たなリテール金融モデルの軌跡と展望《三井住友フィナンシャルグループ》

Finasee編集部
Finasee編集部
2025.03.06
会員限定
快進撃を見せる「Olive」―新たなリテール金融モデルの軌跡と展望《三井住友フィナンシャルグループ》

三井住友フィナンシャルグループが2023年3月に開始したモバイル総合金融アプリ「Olive」が、サービス開始から2年を待たずに350万口座を突破するなど、急成長を遂げている。クレジットカードと預金口座を一体化させ、証券や保険など多様な金融サービスをワンストップで提供する革新的なプラットフォームとして、デジタル時代の新たなリテール金融モデルを確立しつつある。これまでの開発の軌跡や今後の展望について、「Olive」の開発・商品企画・プロモーション全般を担ってきたキーパーソンに聞いた。

***
 

今から7年ほど前のことである。銀行業界はマイナス金利という厳しい経営環境の下でデジタライゼーションの大波に襲われていた。「個人向けリテール金融は儲からない」という焦燥感はデジタライゼーションの旗手、フィンテックプレーヤーにマーケットを奪われかねないという恐怖へと変わった。

やおら、大手銀行のほとんどがフィンテックの象徴と言えるデジタルマネーの独自開発に盲進し始めた背景にはそんな事情があったが、唯一、この動きに加わらず、ゴーイング・マイ・ウェイに徹したのが三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)だった。その違いは大きかった。野球に例えて表現すると、バットを作るか、それとも、スタジアムを築くかというほどの違いがあった。要は次元が異なっていた。そして、「なんとかコイン」と銘打たれたバットはほとんど未使用のまま次々に消えていった。

一方、SMBCグループでは太田純社長(当時)と大西幸彦・三井住友カード(SMCC)社長が新たなリテール金融のあり方に向けて議論を深め、2020年ごろには節目を迎えていた。例えば、預金口座開設で勢いを増すネット銀行勢といかに闘うのか――。太田氏は奇抜な発想の経営者という評判を得ていたし、大西氏は三井住友銀行のリテール担当役員としてデジタル技術を駆使した画期的な店舗戦略を猛スピードで実現したことでライバル銀行を唸らせていた。

銀行業界の伝統的な発想からすれば、異端者と言ってもおかしくないような両氏による議論である。描きだしていたのは、パラダイムシフト的なリテール金融モデルの骨格だった。キーワードはフューチャーアカウント(未来の銀行口座)とオールインワンカード。これらを一挙に実現するモバイル総合金融サービスという下絵ができあがっていた。

顧客のあらゆるニーズに応えるデジテル空間の「スタジアム創設」。クレジット、デビット、ポイント払いという複数の決済手段を臨機応変に切り替えできるキャッシュカード一体型のクレジットカードであり、預金口座をセット化したうえに、証券、保険などの金融商品もコンテンツとして搭載して、そのすべてをアブリ上で完結できる。のちに「Olive」というネーミングで打ち出される『フィールド・オブ・ドリームス』のモデルである。

三井住友フィナンシャルグループが2023年3月に開始したモバイル総合金融アプリ「Olive」が、サービス開始から2年を待たずに350万口座を突破するなど、急成長を遂げている。クレジットカードと預金口座を一体化させ、証券や保険など多様な金融サービスをワンストップで提供する革新的なプラットフォームとして、デジタル時代の新たなリテール金融モデルを確立しつつある。これまでの開発の軌跡や今後の展望について、「Olive」の開発・商品企画・プロモーション全般を担ってきたキーパーソンに聞いた。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
次のページ サービス機能の厚みに欠かせない、きめ細やかなシステム構築
1 2 3 4

関連キーワード

  • #SMBC

おすすめの記事

運用現場で知っておきたい大口信用供与等規制の「5%ルール」

岡本 修

「IFAエグゼクティブ・サーベイ2025」注目ポイントを一挙解説(1)――ビジネス戦略編

finasee Pro 編集部

2026年の経済を先読み!「物価高に賃金は追い付くか?」「金利ある世界で意識すべき投資のポイントは?」 第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞く

finasee Pro 編集部

野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?

finasee Pro 編集部

2026年、日経平均「6万円」が射程距離となる理由 注目セクターと株価の見通し―マネックス証券 広木隆氏に聞く

finasee Pro 編集部

著者情報

Finasee編集部
ふぃなしーへんしゅうぶ
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
「IFAエグゼクティブ・サーベイ2025」注目ポイントを一挙解説(1)――ビジネス戦略編
2026年の経済を先読み!「物価高に賃金は追い付くか?」「金利ある世界で意識すべき投資のポイントは?」 第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞く
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(3)高市政権による「運用立国」再解釈と、証券・運用・メガ・システム業界へのメッセージ
野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(2)地銀を追い込むモニタリングの多視点化、“北風とインセンティブ”
2026年、日経平均「6万円」が射程距離となる理由 注目セクターと株価の見通し―マネックス証券 広木隆氏に聞く
マン・グループの洞察シリーズ⑭
2026年の市場環境見通し~多極化する世界各国の経済~
ゆうちょ銀行・郵便局の売れ筋で「225」がトップ、年末に史上最高値を更新した「S&P500」は2026年にどうなる?
【文月つむぎ】「衆参とも少数与党」で通る法案は? 野党の「金融所得課税」に自民の「NISA拡充」でバランス取りも
家計・企業・国家のリスクテイクを支える “国債消化策の基礎工事”を真剣に考える
野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(3)高市政権による「運用立国」再解釈と、証券・運用・メガ・システム業界へのメッセージ
2026年、日経平均「6万円」が射程距離となる理由 注目セクターと株価の見通し―マネックス証券 広木隆氏に聞く
家計・企業・国家のリスクテイクを支える “国債消化策の基礎工事”を真剣に考える
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(1)存在しない終章と居心地悪そうな3施策
ファンドモニタリングは、どの指標を参照すればいいか
(5)バランスファンドのモニタリング② リスクは標準偏差だけでなく下方リスクにも注目
マン・グループの洞察シリーズ⑭
2026年の市場環境見通し~多極化する世界各国の経済~
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(2)地銀を追い込むモニタリングの多視点化、“北風とインセンティブ”
2026年の経済を先読み!「物価高に賃金は追い付くか?」「金利ある世界で意識すべき投資のポイントは?」 第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞く
楽天証券の売れ筋上位を「オルカン」「S&P500」など主要インデックスファンドが占める理由は?
野村證券の売れ筋にみる2026年の活躍期待ファンド、「宇宙関連株」は「日経225」と「米国テック株」を上回るか?
“霞が関文学”で読み解く金融界⑤ 表題は「FDレポート」なのにFDを突き放す当局
ファンドモニタリングは、どの指標を参照すればいいか
(5)バランスファンドのモニタリング② リスクは標準偏差だけでなく下方リスクにも注目
常陽銀行の売れ筋で「のむラップ・ファンド」が「ゴールド」や「NASDAQ100」より順位を上げた理由は?
「支店長! 金利が上昇しているのだから預貯金や円保険で十分です! お客さまにリスクの高い投資商品を提案する必要なんてないですよね?」
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(2)地銀を追い込むモニタリングの多視点化、“北風とインセンティブ”
【みさき透】SBI新生銀行の上場で現実味を増す「帝国の野望」――分配・解約資金をグループに還流、金利でも稼ぐモデルに
【新NISA開始から丸2年】オルカンが爆売れだったが…投資地域別にみると浮かび上がる「別の実態」
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(1)存在しない終章と居心地悪そうな3施策
「地域金融力強化プラン」は逆から読むべし(3)高市政権による「運用立国」再解釈と、証券・運用・メガ・システム業界へのメッセージ
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら